日本代表は6日、2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の第2戦でタイ代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。
「外を使ってくれれば中も生きてくる」。初戦でUAE(アラブ首長国連邦)代表に敗れ、苦境に立たされた状況で迎えたタイ戦で先制ゴールを演出したのは、そう振り返る酒井宏樹(マルセイユ)の右足だった。
18分、右サイドでパスを受けた酒井宏が右足で鋭いクロスを上げると、中央で競り合った本田圭佑(ミラン)の頭上を超えたボールを、原口元気(ヘルタ・ベルリン)がダイビングヘッドでゴール左に叩き込んだ。得点シーンについて酒井宏は、「相手が少なければ、うちのストライカーはヘディングで勝てる。ああいうボールをしっかり供給できたし、みんな把握できていたので」とコメントした。
そして、UAE戦では中央からの崩しを意識しすぎたことで攻撃が停滞する場面が多かったことを踏まえ、この日の試合では「前半から外をうまく使ってくれたのもよかった」と幅を使った仕掛けができた点を評価している。
「みんながゴールの方向に向かって走っている時は、僕らも(クロス)上げやすいので、危険なボールになりますから。みんなが(ゴール前で)待っている時に上げても意味がないので、ああやって何回か外を使ってくれると外でチャンスになるし、そうしたら中も生きてくるので、そういうバリエーションを増やしていきたいです」
ただ一方で、「1-0からなかなか追加点が取れなかったのは、僕も含めて、もっと追求していかないといけない」と決定力を欠いたことを反省。「いい形に関しては前の試合も山程あったので、最後のフィニッシュのところだと思います」と課題を口にした。