3試合連続ゴールとなる先制点を奪った原口元気(右から2人目) [写真]=Getty Images
2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の第4戦が11日に行われ、日本代表はアウェー・メルボルンでオーストラリア代表と対戦した。
日本は6日に行われたイラク代表戦を後半アディショナルタイムの得点で制し、ホームゲーム初勝利を飾った。しかし、9月に敗れたUAE(アラブ首長国連邦)代表もタイ代表を下したため、UAEに次ぐグループBの4位。現状はW杯出場権圏外と厳しい立場に立たされている。オーストラリアは2015年のAFCアジアカップ王者であり、現在グループBの首位。敵地で苦しい戦いとなることが予想されるが、勝てば首位に立つ可能性もある。この試合はDF酒井宏樹(マルセイユ)が出場停止。DF長友佑都(インテル)も脳しんとうで大一番を欠場し、日本は前回のスタメンからDF槙野智章、MF山口蛍、MF香川真司、FW小林悠の4名を変更した。先発はGK西川周作、DF酒井高徳、DF吉田麻也、DF森重真人、槙野、MF長谷部誠、山口、香川、小林、FW本田圭佑、FW原口元気の11名。最前線には本田が入っている。なお、オーストラリアのスタメンにはMFマッシモ・ルオンゴらが入り、日本戦8試合で5ゴールを奪っているFWティム・ケーヒルはベンチスタートとなった。
先手を取ったのは日本。開始早々の5分、左サイドで原口がボールをカットすると、ショートカウンターのチャンスとなる。長谷部が前線の本田にパスを通すと、本田がダイレクトで左へスルーパスを送る。これをフリーで受けた原口がGKとの一対一を制し、ゴール右下に冷静に流し込んだ。日本はアウェーで貴重な先制点を手にした。なお、原口はタイ戦、イラク戦に続き、3試合連続ゴールとなった。
その後はオーストラリアがボールを持つ時間が増えたが、なかなかチャンスにつながらない。日本は28分に久々のシュートシーンを作る。中盤の長谷部が左サイドへ展開すると、これを受けた原口がドリブルからカットインして右足シュートを放ったが、ここは枠の左へ外れてしまう。続く29分、再び原口がドリブル突破でエリア内左に進入する。原口が深い位置までえぐってマイナスのパスを折り返すと、中央の本田がダイレクトシュート。しかし、ここは惜しくもGKマシュー・ライアンの正面に飛んでしまった。
追いつきたいオーストラリアは31分にエリア手前やや右の位置でFKのチャンスを得る。ミル・ジェディナクが右足で直接狙ったが、ここはGK西川が横っ飛びでセーブした。このまま1-0で日本がリードしてハーフタイムを迎えた。
1点を追うオーストラリアは後半立ち上がりにビッグチャンスを手にする。51分、左サイドで浮き球のパスを受けたブラッド・スミスがドリブル突破。折り返しのパスをフリーのトミ・ユリッチが受けると、戻ってきた原口がユリッチを倒してしまい、オーストラリアにPKが与えられる。これをジェディナクが冷静に正面へ蹴り込み、オーストラリアが同点に追いついた。
ホームで勝ち点3を狙うオーストラリアは、57分にアポストロス・ヤヌを下げて、ロビー・クルーズを投入。さらに69分にはユリッチに替えてケーヒルを投入した。
押し込まれる時間が続いた日本も74分に決定機。右サイドに抜け出した酒井がフリーでクロスを上げる。これをゴール前の小林が頭で合わせたが、シュートはGKライアンが右手を伸ばしてなんとかセーブしてCKに逃れた。81分、その小林が右足を痛めて負傷交代。清武弘嗣をピッチに送り込んだ。さらに84分、本田を下げて浅野拓磨を投入した。
続く85分、左サイドを突破した原口が左足で鋭く速いクロスを入れると、浅野が中央に走り込んだが、シュートはミートしなかった。後半アディショナルタイム2分には原口を下げて丸山祐市を入れ、守りを固める。このまま試合は1-1のドロー。日本は敵地で貴重な勝ち点1を手にした。
日本は11月15日に行われる第5戦でサウジアラビア(埼玉)と対戦する。
【スコア】
オーストラリア 1-1 日本
【得点者】
0-1 5分 原口元気(日本)
1-1 53分 ミル・ジェディナク(オーストラリア)
By サッカーキング編集部
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