AFC U-19選手権2016のグループステージ第3戦が20日に行われ、U-19日本代表はU-19カタール代表と対戦した。
同大会は来年行われる2017 FIFA U-20ワールドカップのアジア予選を兼ねており、上位4チームにW杯の出場権が与えられる。5大会ぶりのU-20W杯出場を目指す日本は初戦でイエメンに快勝したものの、第2戦ではイランとスコアレスドロー。それでも、1勝1分けの勝ち点4でグループCの首位に立っている。第3戦で勝ち点3を積み上げれば決勝トーナメント進出が決定するが、一方で引き分けた場合、敗れた場合はイランの結果次第でグループステージ敗退の可能性もある。日本はイラン戦の先発メンバーから4名を変更。GK小島亨介、DF藤谷壮、DF冨安健洋、DF中山雄太、DF舩木翔、MF市丸瑞希、MF坂井大将、MF堂安律、MF三好康児、FW小川航基、FW岩崎悠人の11名がスタメンに名を連ねた。
序盤はやや日本がペースを握ると、思わぬ形で得点が動く。14分、三好がロングボールを入れると、カタールの主将DFハサン・アル・アリがエリア手前で処理ミス。小川がこれに反応してGKと接触しながらつぶれると、こぼれ球を岩崎が無人のゴールに蹴り込み、日本が貴重な先制点を奪った。
さらに28分、日本が右CKを獲得すると市丸の右足クロスから中山が高い打点のヘッドで合わせて追加点を奪ったかに思われた。日本の選手たちは喜びを表し、主審も一度は得点を認めてボールがセンターサークルに置かれたが、試合再開直前に副審が主審へ異議を唱える。得点シーンでオフサイドポジションにいた堂安がシュートに関与したとして得点は取り消され、カタールのFKから試合が再開された。
しかし、前半終了間際の45分、再びCKから日本がチャンスを作る。市丸がクロスを上げると、ニアのカタールDFがクリア。こぼれ球を拾った三好が左足でミドルシュートを叩き込み、遂に日本が追加点を奪った。このまま2-0で日本がリードしてハーフタイムを迎える。
後半の立ち上がりは互いにチャンスを作れない時間が続いたが、日本は再びセットプレーを得点につなげる。左サイドでFKを獲得すると、三好がクロスを供給。ファーサイドの小川が頭で合わせると、これは惜しくも左ポストを直撃する。しかし、こぼれ球をフリーの冨安がボレーシュートで蹴り込み、決定的な3点目を奪った。
直後の65分、日本は坂井と堂安を下げて遠藤渓太と原輝綺を投入した。75分には右サイドを突破した藤谷のクロスから小川が頭で合わせたが、惜しくも枠の左へ外れた。直後の76分、小川は岸本武流と交代した。日本は最後までカタールゴールを攻め立てたが、試合はこのまま3-0で終了。2勝1分けの日本は、グループCを首位で通過した。
決勝トーナメント進出を決めた日本は、24日にグループDの2位チームと準々決勝を戦う。なお、準々決勝で勝利を収めれば、5大会ぶりにU-20W杯の出場権を獲得できる。
【スコア】
U-19日本代表 3-0 U-19カタール代表
【得点者】
1-0 14分 岩崎悠人(日本)
2-0 45分 三好康児(日本)
3-0 62分 冨安健洋(日本)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト