AFC U-19選手権を制した日本代表 [写真]=JFA
AFC U-19選手権・決勝が30日に行われ、U-19日本代表とU-19サウジアラビア代表が対戦した。
同大会は来年行われる2017 FIFA U-20ワールドカップのアジア予選を兼ねており、日本は準々決勝でタジキスタンを下して5大会ぶりとなるW杯出場権を獲得。続く準決勝ではベトナムを破って10年ぶりとなる決勝進出を果たした。対するサウジアラビアは、準々決勝でPK戦の末にイラクを撃破。準決勝ではイランとの壮絶な打ち合いを6-5で制してファイナルへ駒を進めた。
初の大会制覇を狙う日本のスターティングメンバーにはGK小島亨介、DF藤谷壮、DF冨安健洋、DF中山雄太、DF舩木翔、MF市丸瑞希、MF坂井大将、MF堂安律、MF三好康児、FW小川航基、FW岩崎悠人の11人が名を連ねた。
開始早々にチャンスを作ったのはサウジアラビアだった。2分、エリア手前右でボールを持ったアイマン・クライフが左足でミドルシュートを放つと、GK小島がわずかに指先で触れたボールが左ポストを叩いた。
対する日本は7分、ロングボールでエリア内右に抜け出した小川が巧みなターンでDFをかわして右足でシュート。しかしここは枠の左へ外れてしまった。
その後は互いに決定機を作ることができないまま時間が経過したが、38分にサウジアラビアがビッグチャンスを迎える。右サイドでボールを持ったアイマンがディフェンスの裏に鋭いパスを送ると、アブドゥラハマン・アルヤミがフリーで抜け出す。しかしダイレクトで合わせたシュートは大きく枠の上に外れた。
日本は44分、エリア手前右で得たFKを三好が直接狙ったが、ここは枠を捉えることができず、スコアレスのまま前半を折り返した。
後半に入り51分、サウジアラビアはラカン・アラナジーがエリア内左のアルヤミに縦パスを通すと、ここからの折り返しがこぼれたところに反応したラカンが右足でシュート。しかし、ここまで全5試合を無失点に抑えている日本のDF陣が体を張ってブロックし、ゴールを割らせない。
押し込まれる時間が続く日本は60分、ファールを受けて足を痛めた三好が交代を余儀なくされ、代わって遠藤渓太が投入された。
直後の62分、右サイドからのFKをエリア内左の中山がヘディングで折り返し、最後はゴール前の岩崎がワントラップから右足ボレーで狙ったが、DFに当たったシュートは枠の右へ逸れた。
サウジアラビアは70分、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けると、エリア内に抜け出したアルヤミがGKをかわしたが、バランスを崩しながら放ったシュートは力がなく、カバーに戻ったDFにカットされた。
終盤はサウジアラビアがセットプレーなどからシュートチャンスを作ったが決めきることができず、結局0-0のまま90分が経過。試合は延長戦へ突入する。
99分、日本は堂安がミドルレンジから左足で狙うと、DFに当って左にこぼれたボールを遠藤が折り返したが、ゴール前の岩崎にはわずかに合わず、シュートにつなげることができなかった。延長後半に入った105分にはサウジアラビアがエリア手前左でFKを獲得。ナイフ・キレイリのシュートは枠を捉えたが、GK小島がしっかり弾き返した。
結局120分を戦っても決着はつかず、勝負はPK戦までもつれる。PK戦では先攻の日本が4人目まで成功させたのに対して、後攻サウジアラビアの4人目が失敗。そして5人目の小川がきっちり決めて勝負あり。PK戦を5-3で制した日本が初の大会制覇を成し遂げた。
【スコア】
U-19日本代表 0-0(PK:5-3) U-19サウジアラビア代表
By サッカーキング編集部
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