ミランで出場機会激減も代表に招集の本田圭佑。UAE戦は「総力戦になる」と見据えた [写真]=Getty Images
日本代表は20日、2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選・UAE(アラブ首長国連邦)代表戦に向け、アル・アインでトレーニングを実施。FW本田圭佑(ミラン)は所属するミランで出場機会を失っているが、練習後に「コンディションは悪くない」と明かした。
本田はミランで今シーズン公式戦わずか6試合の出場にとどまっている。1月25日に行われたコッパ・イタリア準々決勝のユヴェントス戦で後半アディショナルタイムに途中出場したのが最後で、セリエAでの出場は昨年12月、先発出場は昨年10月にまでさかのぼる。出場機会激減に「いい経験してます(苦笑)」という本田は、代表落選との報道もあったが「ミランでもここ(代表)でも、外されるかもしれないって可能性に関しては自分自身の問題。自分に至らないところがあるから、そういう扱いを受けていると。そういうふうに目を向ける努力をしています」と自分自身と向き合っているという。
コンディション不良や試合勘不足を指摘されているが、本人は「コンディションは悪くないですけどね。試合勘のところだけじゃないかと思いますけど」とコメント。練習から常に試合を意識して取り組んできたことでコンディションに問題はないというが、一方で試合での感覚については自身も不安があるようだ。
「サッカーって例えば大げさに言ったら10センチでゴールになったり、ボールを失ったり、ボールを取れたり、失点したり。この10センチを感覚って呼ぶのかなと僕は思っている。やっぱこの10センチは逆にこれでもかって準備してもダメな時はダメやし、当然試合をやってなかったら、やってみないと分かんないですねってなる。でもそれとコンディションはまた別で、試合の数値から逆算して、試合と全く同じ負荷をかけることも練習では可能なんで、試合に出てないとコンディションが上がらないっていうのは嘘ですよね。試合勘っていうのは緊張感とか、ガチでやってくる相手っていうのは練習ではいないですから」
そんな状況でもヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「今の代表は本田を必要としている」と絶大な信頼を寄せて招集を決断した。これに対し本田も「自分が必要とされるならば、常に最高の準備をしておきたい」と語り、「とにかく精神的なものならね、いくらでも役に立つと。状況が状況であればあるほど役に立つと自覚しているんで、あとはしっかりピッチ上で貢献したいって気持ちをもちろん持っています。特に大一番ですからね。自分が出たら点とるつもりでやりますよ」と、厳しい戦いが予想される23日のUAE戦で指揮官の期待に応える活躍を誓った。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト