鳥栖FW田川がU20W杯で「1試合1得点」誓う…「出るからには頂点目指したい」

田川

記者会見で喜びを語ったFW田川亨介

 今月20日に韓国で開幕するFIFA U-20ワールドカップに臨む日本代表メンバー21名が2日に発表された。サガン鳥栖からはFW田川亨介が選出され、記者会見で「代表選出にまだ実感は湧いていないが、自分の持ち味を出したい」と抱負を語った。

 鳥栖U-18出身の田川は、今季の明治安田生命J1リーグ第2節の川崎フロンターレ戦でJリーグデビュー。4月16日の第6節アルビレックス新潟戦では、後半途中から出場し、試合終盤に左足で豪快なプロ初ゴールを決めた。自身も「得意な形だった」と語ったこのゴールで存在を印象づけた田川は、一気に代表にも急浮上。4月の代表候補合宿メンバーとなり、今回の代表選出につながった。

 田川は「こんな大舞台に出場するのは初めてですけど、今からとてもワクワクしていますし、楽しみです」と話し、「1試合1ゴール」を目標に掲げた。

 一番最初に吉報を伝えたのは「両親」と明かした田川。「『謙虚にやってこい』と言ってくれましたが、喜んでくれました。それから鳥栖U-18時代の先輩たちから『おめでとう、頑張れよ』とLINEが届きました」と周囲の祝福を喜んだ。また、自身の選出理由としては「サガン鳥栖でも試合に出て得点を決めたことや、先月の千葉合宿で自分の持ち味を出せたことが評価されたのかなと思います」と分析した。

 5大会ぶりの出場となる日本代表は南アフリカ代表、ウルグアイ代表、イタリア代表と同じグループDに入っている。特にイタリアについては「組織でやってくるし、守備も固いイメージがあります。その中でどれだけ自分の持ち味が通用するか楽しみなところだと思います」とコメント。チームメイトのファンティーニ燦(あきら)と共に、メンバー発表のライブ配信を見てたことを明かし「『Bravo!』って喜んでくれたんですけど、『イタリア代表のGKは手強いよ』と言っていました」とアドバイスを受けたことを明かした。

 FWには田川以外に、小川航基(ジュビロ磐田)、岩崎悠人(京都サンガF.C.)、久保建英(FC東京U-18)が選出されており、熾烈なポジション争いが予想されるが、チーム内での競争に向けても意気込みを新たにしている。

「最初にスタメンを取ることを目標に、合宿からアピールしていきたいです。FWなので、裏に走らせてもらえれば自分で持って行けるように印象づけて、安心してボールを出してもらえるように、信頼してもらえるようにしていきたいですね」。

「チームでやってきた自分の持ち味を代表でも見せていきたいです。(試合に)出たら得点を決めることが目標です。出るからには『頂点』を目指したい」。

 日本代表は、21日の第1戦で南アフリカ代表と対戦。第2戦は24日にウルグアイ代表と、第3戦は27日にイタリア代表と激突する。

モバイルバージョンを終了