U20代表がイタリア戦に向け練習…主将MF坂井、大黒柱が抜け「真価を問われる時」

坂井大将

(直前合宿で離脱した)森島と小川の気持ちを背負って戦いたいと語る坂井 [写真]=三浦彩乃

 FIFA U-20ワールドカップ韓国2017・グループD第2節のウルグアイ戦から一夜明けた25日、U-20日本代表が天安市内で練習を行った。

 先発した11名と久保建英(FC東京U-18)は宿舎でリカバリーを行い、GK波多野豪(FC東京)、山口瑠伊(FCロリアン)、DF初瀬亮(ガンバ大阪)、杉岡大暉(湘南ベルマーレ)、MF高木彰人(ガンバ大阪)、坂井大将(大分トリニータ)、遠藤渓太(横浜F・マリノス)、田川亨介(サガン鳥栖)が練習場でミニゲームを中心に約1時間のトレーニングを実施。左ふくらはぎに軽度の肉離れを起こしているDF板倉滉(川崎フロンターレ)は別メニューで調整した。

 チームはアクシデントに見舞われた。ウルグアイ戦で負傷交代したFW小川航基(ジュビロ磐田)が左ひざの前十字じん帯断裂および半月板の損傷と診断され、チームを離れることが決定。エースの離脱は精神面、戦術面ともにチームに影響を与えるのは間違いない。坂井は「小川がいなくなることによって、クロス(でのターゲット)だったり、高さが少しなくなる」と懸念点を挙げる。それでも、今いるメンバーで戦うしかない。キャプテンは次のような力強い言葉を残した。

「『小川がいなくなって』という考え方もあるけど、FW陣はチャンスだと思う。これまで出ていない田川(亨介/サガン鳥栖)だったり、途中から出場することが多い建英(久保/FC東京U-18)だったりがアピールしていい結果を出してくれれば、チームとしてレベルが上がると思う。今まで小川に頼っていた部分が全体的にもあったと思う。今が真価を問われる時だと思うので、チーム一丸となって、僕もまとめてがんばっていきたい」

 これまで2試合で出番がなく、悔しさを味わってきた田川は、「チャンスは絶対にあると思う」と準備を進める。持ち味であるスピードを生かしながら、「背後に抜ける動きをどんどん出していきたい」と意気込んだ。また、「ターゲットになることができないとは思っていない」と小川の役割を引き受ける構えも見せた。イタリア戦は27日、勝利でグループステージ突破を決めたいところだ。

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