ブラジル戦スタメン [写真]=新井賢一
10日に行われた国際親善試合で日本代表はブラジル代表と対戦。前半に3ゴールを奪われると、後半に槙野智章が1点を返したが1-3で敗れた。
試合後、『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞き、試合を振り返ってもらった。
「当然の結果だったと言えるね。トップとの差を確認できたんじゃないかな。試合は前半で終わった。ボール回し、展開、正確さ、カウンターの質…、どれも上のレベルだった。日本はオーストラリア戦(8月、W杯アジア予選)と同様の戦い方を選んだが、相手が違った、ということだよ」
「日本は後半、戦い方を変えて前から行くようになり、『この戦いを前半から』と思った人もいるかもしれないが、相手陣に選手が入っていくことになるわけだから、前半の失点が3点ですまなかった可能性だってある。もっとやられていたかもしれないよ。日本は以前から2点、3点リードしている試合でも戦い方が変わらないと言われている。ブラジルはリードしている時、同点の時、追いかけている時で戦い方を変える。後半はペースを落とし、下がって安全に回す展開にしていた。日本は息が上がっていたよね」
「ハリルホジッチ監督体制になってから、日本は初めてこのレベルの相手と対戦した。『日本はやれる』と思っていた人たちの矛盾を指摘された結果だね。やはりもっと早いタイミングからトップレベルの相手と戦わないと。そうじゃないとわからないことはたくさんある。アギーレは2回あったけど(ウルグアイ、ブラジル)、ハリルはここまでやれなかった。年に一度は高いレベルの相手と対戦することが必要。外に出て行ってでもだよ。これはハリルの責任ではなく、組織の問題」
「ハリルが言っていたように10回やって1回勝てるかの相手。恥ずべきことではない。Jリーグでも過去はブラジルをはじめ代表の選手がたくさんいたが、今は違う。高いレベルと常にやることがレベルアップにもつながる。それは組織全体で考えていかなければいけない」
「ベルギー戦は少しでもポジティブな気持ちで来年を迎えられるような結果を出してほしいね」
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