2018 FIFAワールドカップ ロシアの組み合わせ抽選が1日に行われ、6大会連続6度目のW杯出場となる日本はグループHとなり、ポーランド、セネガル、コロンビアと同組となった。
『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後氏に、抽選会の結果を踏まえ、感想を聞いた。
「ポット1からブラジルやドイツを避けられた、ということを考えている人やメディアがいるようであれば間違いだ。それでは4年前の考え方と何も変わっていない。前回と似た組み合わせになったが、その時より相手レベルは上ではないか。コロンビアは前回大会よりたくましくなった。ポーランドは当時のギリシャと比べれば上、セネガルはコートジボワール同様に欧州の第一線でやっている選手たちが並んでいる。日本の成績はその大会でどうだったか。2010年の岡田ジャパンよりもより守備的にいかないと厳しい結果になるだろうね」
「まずはEAFF E-1サッカー選手権だ。テストや国内組のアピールもあるが、まずは勝つことを考えないといけない。そこで結果を出せたら次の準備を考えるという気持ちで大会に臨んでもらいたい。日本はW杯に対して、少し冷めているようなことを感じる。地上波のニュースにもならないという状況は寂しい限りだよ」
「ロシアは開催国としてポット1に入った恩恵を受けたね。アジア勢ではポット3のイランがポルトガル、スペインと同じ組になったが、他のポット4のアジア勢が強国と同組になったということとは、全く意味合いが違う。そのポットに入ったからこそ起きたことであり、日本はそこに入れなかったわけだからね。FIFAランキングを上げるということは、やはり重要だ」
「初戦がすべてというのは絶対だ。仮に引き分けることができればチャンスが生まれる。一方でコロンビアに負け、ポーランドとセネガルの試合が勝敗の決まる結果となった場合は一気に厳しくなる。もちろん私もそうだし、日本には期待をしている。だが、全敗してしまうことも覚悟はしておかなければならないね」