スイス戦に先発した日本代表 [写真]=Getty Images
国際親善試合が8日に行われ、日本代表はでスイス代表と対戦。2018 FIFA ワールドカップ ロシアの開幕を前に、勝利で弾みをつけたかったが、前半にPKを与え失点すると、後半にも1失点。FIFAランキング6位の強豪相手に攻撃陣も不発に終わり、0-2で敗戦を喫し、西野朗監督体制下で無得点のままでの連敗となった。
試合後、サッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞き、試合を振り返ってもらった。
「監督がどうこう以前に、選手の質や層の問題。ランキングが上の相手にはどことやっても勝てないよ。点を取れる気配はなく、1点を取られたら終わりになってしまう。『最後決めきれば』と言うけど、結局勝てない。決定力不足なんていう言葉はもう“古い言葉”だよ。これを何年嘆いているのか」
「4年に一回の大会で、毎回世界の差が分かって終わりではしょうがない。大きな大会で失敗したことがあれば、それを修正して改善していくのが、強化ということ。強化試合の組み方なども含め、毎回4年経ったらリセットだ。ロシアが終わった後も、リセットになるのでは?それではダメだ」
「スイスは立ち上がりにプレスをかけてきたけど、あとはゆっくり試合を進めてきた。PKを決めてからはさらに楽になったね。日本戦の前にやったスペインとの試合のような形で試合を進められたら、今回の結果では済まなかったかもしれない」
「日本は大島僚太がフリーになった時にボールをさばけていたくらいで、攻撃陣は誰も目立てず、何もできなかった。一方でスイスは途中交代で入った選手がしっかりと得点という結果を出している。日本の場合は選手が代わっても、大きな違いは出ないということだ」
「西野監督はチームが出来つつあると思っているようだが、パラグアイ戦でメンバーを変えて、いいプレーが見られて、勝ったりしたらどうするつもりだろうね? おそらく本番は今日のメンバーに酒井宏樹が入る形で臨むだろう。3バック案も吹っ飛んだのではないかな。つまりチームの形は見えず、コロンビアとの初戦の内容次第で、チームが崩壊してしまう可能性すら考えてしまうよ」
「この結果が現実だということ。世界とは差があるということだ。西野監督は日を追うごとに顔色が悪くなっているから、大会中に倒れてしまうか心配だ。それくらい追い込まれている表情をしているよ」
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