スタジオゲストに登場した湘南ベルマーレの曺貴裁監督とヘーレンフェーンの小林祐希が、ロシア・ワールドカップに挑む日本代表に関する質問に答えた。
最初の質問は「日本代表の監督交代劇についてどう思いましたか?」というもの。4月にヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が解任され、技術委員長を務めていた西野朗氏が新監督に就任。西野監督体制でロシアW杯に臨むこととなった。
小林は「インターネットで知ったので、率直にびっくりしました」と回答。ハリルホジッチ前監督については「自分を選んでくれた監督だったので、感謝はしていますし、残念だなあと思いました」と語った。
曺監督は「僕が替わったら僕の話ができるけど、難しいですよね」と前置きしつつ、「勝つ確率を高めるためにそういう判断をされたということなので、これはいいとか悪いという話ではなく、それで進んでいくしかないですよね」とコメントした。
番組MCを務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)から「ハリルホジッチ前監督のチーム作りのアプローチについて、どの部分がもう少しうまくいっていれば、というのはありますか?」と尋ねられた曺監督は、このように回答した。
「僕は試合しか見ていなくて、その場にいないから分からないですけど、イングランドやオランダやドイツなどのワールドスタンダードでは『隙を突けるほうが勝つ、突けなかったらその瞬間に勝つ確率は下がる』という傾向があるので、ハリルさんもそういうことを伝えていきたかったんじゃないかなっていうのは単純に思っていましたけど。別にボールを下げるなとか、横を向いちゃダメということじゃなくて。その中でいろいろな結果とか、選手との会話の中でそういう不具合があったのかなと想像はしますけど、実際にはちょっと分からないですよね」
続いての質問は「日本代表23人についての率直な感想は?」というもの。「外れている身で何を言えばいいのか分からないですよね」と苦笑する小林は、代表スタッフからの電話で「35人の予備登録枠にも入っていないから」と知らされたそうで、「2年間ヨーロッパでしっかり積み重ねてきたつもりだったのに、ロシア行きが叶わなかったのは残念でしたよね。まあ自分の責任なので、『仕方ない、次に切り替えよう』とすぐに思いました」と自身の落選を振り返った。
岩政から「オランダのサッカーがどういうものか、少し日本に伝わりづらい部分があるのではないか」と問われた小林は、「ぶっちゃけ、なめられている感はありますよね」と語り、「まあ『来てみりゃ分かるよ。一回見に来てよ』って、僕はずっと思っています」と強気な姿勢を見せた。
一方、曺監督は今回のメンバー選考についてこのように印象を語った。
「候補がたくさんいて、(代表に)呼ばれた選手がたくさんいる中で、今回こういう決断をされたということで言うと、10人いて9人がいいと言っても、例えば監督が『いや、俺は違うと思う』と考える、そういうところで最終的に代表メンバーって決まっていくと思うんで。多数決で決まったメンバーじゃないということは想像できますね。だからその分、選ばれたメンバーは自信を持って戦ってほしいと思います」
また、西野監督の選考基準について尋ねられた曺監督は、「西野さんは大学(早稲田大学)の先輩なので、言いづらいんですけど……」と語りつつ、「嘘のない人なので、自分の直感とか、こうしたら戦えるとか、そういった精神的な部分もあったんじゃないかなと思います。選ばれていない人が悪かったというわけではなく、会話のテンポとか、そういうことも含めてなのかなという気はします」とコメントした。
毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』だが、6月15日(金)と22日(金)の放送はお休み。次回は6月29日(金)21時からの放送予定となっている。
By サッカーキング編集部
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