サッカーキング編集部が日本代表メンバーを採点 [写真]=Getty Images
2018 FIFAワールドカップ ロシアでベスト16という成績を残した日本代表。下馬評を覆してグループステージを突破し、決勝トーナメント1回戦では優勝候補のベルギー相手に熱戦を繰り広げるなど、サッカーファンに多くの感動を与えてくれた。
サッカーキングでは現在、「日本代表を語ろう」と題した特集を実施し、ロシアW杯を振り返る記事や、次期監督候補、未来の代表を担うであろう選手をピックアップした記事など、様々なコンテンツを掲載している。今回はその一環として、サッカーキング編集部がロシアW杯日本代表メンバーを10点満点で採点した。
川島永嗣:4.3
セネガル戦でのミスなど安定感を欠いた点と、4試合7失点、クリーンシート0という結果が厳しい評価につながった。一方で、「いいセーブがあったことも事実」、「戦犯扱いされるほどの低パフォーマンスではなかった」と擁護する意見もあった。
酒井宏樹:7.7
大会前のケガもありコンディション面が不安視されたが、全4試合で安定感を発揮。自信に満ちた頼もしいプレーから「次世代のリーダー」として期待する声も。「ハイレベルなサイドバックであることを証明した」と高評価が並んだ。
吉田麻也:7.2
ディフェンスリーダーとして十分な活躍を披露。相手のエース格と対峙しても慌てることはなく、「日本最高峰のセンターバック」であることを証明した。また、経験値の高さを生かし、コンビを組む昌子源をしっかりとサポートした。
昌子源:7.0
試合をこなす毎にパフォーマンスが向上し、指揮官の起用に応えた。「縦パスを出せるセンターバックは貴重」という声があがった通り、守備での安定感に加えてビルドアップでも素晴らしいプレーを披露。初の大舞台で大きく評価を上げた。
長友佑都:7.9
持ち前の運動量で左サイドをアップダウンし、チームを活性化させた。対人守備は「ほぼパーフェクト」で、攻撃面でもアシストを記録するなど存在感を発揮。また、チームを明るくするために髪を金色に染めて大会に臨むなど、ピッチ外での振る舞いも完璧だった。
槙野智章:4.9
大会前までは吉田のパートナーとしてレギュラー最有力だったが、本番では昌子にポジションを奪われる形に。「大舞台でこそ真価を発揮してほしい選手」だったが、唯一の出場となったポーランド戦では「空回りしていた印象」で、不完全燃焼に終わった。
酒井高徳:4.4
ポーランド戦のみの出場、それも不慣れな右サイドハーフというポジションだったことを考慮して「できることはやった」という意見もあったが、ハンブルガーSVで好調だったときの「思い切り」は感じられなかった。
柴崎岳:8.4
ずば抜けたポジショニングセンスで最終ラインからボールを引き出し、球足の鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れた。また、課題だった守備面でも体を張って奮闘し、まさに「チームの心臓」として素晴らしい活躍を披露。「贔屓目なしに見ても上手い」、「日本代表の生命線だった」と、称賛の声が集まった。
長谷部誠:5.8
「チームをまとめ、同じ方向を向かせる役割は長谷部にしかできなかった」という意見が象徴する通り、さすがのリーダーシップで日本代表を一つにした。プレー面では多少ミスがあったが、「そこまで目立たなかったということが“整っていた”証拠」。物議を醸したポーランド戦での途中投入を見ても、西野朗監督が全幅の信頼を寄せていたのは明らかだった。
香川真司:7.3
大事な初戦の試合開始早々、重圧のかかるPKをきっちりと決めて、“勝負弱い”という悪評を覆した。柴崎、乾貴士と、プレーイメージを共有できる選手がいたことで、本来の攻撃センスを発揮。高いキープ力や得意の反転で攻撃陣をけん引しつつ、守備面でもよく走った。
原口元気:7.4
慣れない右サイドでもその献身性は変わらず、「チームのために誰よりも走った選手」が原口だった。決勝トーナメント1回戦では優勝候補ベルギー相手に先制ゴールを挙げ、“ただ走るだけの選手”ではないことを証明。
乾貴士:8.6
4試合で2ゴール。“結果が求められる大会で結果を残した”乾が、柴崎を僅差で上回り最高評価を獲得した。守備でも献身的に走ったが、評価すべきはやはり攻撃面。仕掛けるドリブルで相手の脅威となっただけでなく、得意の形からゴールも記録し、違いを生み出す選手として躍動した。
本田圭佑:6.9
やはり“持っている男”だった。大会前は批判が多かったが、1ゴール1アシストを記録し、「ジョーカーとして文句なし」の活躍。3大会連続ゴール&アシストは「日本サッカー界が誇るべき偉業」だ。
山口蛍:3.0
ボールを刈り取る能力に疑いの余地はないが、消極的なプレーが目立った。ビルドアップの部分で効果的なプレーができなかっただけでなく、武器である守備面でも力を発揮できなかった。
宇佐美貴史:3.2
「違いを作れる選手」という期待が高かった分、「インパクトを残せず残念」という声が多くあがった。原口や乾といった同じポジションの選手が献身的にプレーする中、“走り”の部分で弱点を露呈する格好となってしまった。
大迫勇也:6.1
ダビンソン・サンチェス(コロンビア/トッテナム)やカリドゥ・クリバリ(セネガル/ナポリ)といった屈強なDFと対等に渡り合い、最前線で起点となった。目に見える数字としては初戦の1点のみに終わったが、「とても大きな意味を持つゴール」であり、何より大迫がボールを収め続けたことで日本の攻撃が成り立っていた。
※7月24日20時55分 ジェリー・ミナ(コロンビア/バルセロナ)と誤って記載していたため、ダビンソン・サンチェス(コロンビア/トッテナム)に訂正いたしました。
武藤嘉紀:4.9
唯一の出場となったポーランド戦では、「攻守に意欲は感じた」ものの、「気合いが空回りしていた印象」。「もう少しチャンスを与えてほしかった」という声もあるが、今回の代表チームでは“自分が生きる術”を見出すことができなかった。
岡崎慎司:5.3
セネガル戦では“らしさ”を発揮して本田のゴールをお膳立てした。ただ、ケガを抱えていた影響で100パーセントの力を出し切れたとは言い難く、「本調子ではなかったのが残念」という意見が多かった。
写真=ゲッティイメージズ
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By サッカーキング編集部
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