頂点まで、あと1つ [写真]=Getty Images
2018年9月1日、日本と韓国がアジア競技大会決勝のステージで激突することとなった。
1951年に始まった長い大会の歴史を振り返っても、決勝での日韓戦が実現したのは初めてのこと。8月31日に行われた前日会見では「日韓戦の意義」を強調する質問が韓国メディアから飛び出すなど、熱い空気感が醸成されつつある。
金メダルの場合のみに与えられる兵役免除という大事が懸かる韓国はU-23チームのベースに加えてオーバーエイジの3枠を含めた特別なオーダーのチームを送り込んできた。森保一監督も「個の力もある強いチーム」と率直に認めるとおり、大会を戦いながらチームワークの点でも進歩を遂げてきた。
前日会見で主将を務めるソン・フンミン(トッテナム)はそうしたチームの「ハングリーさ」を強調した上で、「日本が年下のU-21チームで参加していること」を問うてきた質問に、こう返した。
「21歳だろうと23歳だろうと、彼らはこの決勝戦まで勝ち残っているんだ。だから、日本は強いチームだよ。ピッチでは同じ11人と11人の戦いだ」
これについて森保監督は逆に我が意を得たりとばかりに、「ソン・フンミン選手が言っていたように、まさにチームとして11対11で戦うということに変わりはない」と語り、スター選手個人の能力ではなく、全員で戦い抜くことをポイントに挙げた。その上であえて言ったのは「相手もA代表ではない」ということ。攻撃陣は確かに強力ながら、特に守備陣は脆さを見せるシーンもあり、得点のチャンスは十分にあると見る。
ただ、決勝に向けての不安要素もある。準決勝のUAE戦で負傷したFW前田大然(松本山雅)は前日の練習を欠席。残念ながら決勝でのプレーは難しそうで、この点については指揮官も「痛いです」と苦笑いするほかない。
代役は順当に選ぶならFW上田綺世(法政大学)ということになるが、ここまでスーパーサブとして結果を残してきた選手だけに、岩崎悠人(京都サンガ)をトップに上げて上田を温存するといった選択も考えられる。その場合は準決勝を負傷のために欠場していた三好康児(北海道コンサドーレ札幌)を起用するか、あるいは試したこともないので少々奇策気味だが、所属チームでこの位置をこなしている神谷優太(愛媛FC)を一列上げて使うこともあるかもしれない。
森保監督はゲームプランについて「理想は常に主導権を握り、先制点を奪い、追加点も取ること」と冗談めかして語りつつ、「我慢」の重要性を強調する。
「選手たちが今大会学んでくれているのは、我慢強く戦っていれば、最後にチャンスが出てくるということ。今大会は最後に得点している流れがある」
大苦戦のマレーシア戦では最終盤にPKでゴールを奪い、会心のゲームとなったサウジアラビアとの準々決勝、そして直近の準決勝はどちらも終盤にかかってから決勝点が生まれている。個々の能力で言えば韓国に分があるのは否めないが、我慢の展開に持ち込めれば相手の焦りも誘えて勝機も見えてくる。
4年前のアジア競技大会で韓国と北朝鮮の決勝戦を観ているが、このときも戦力的には圧倒的に優位だった韓国が、プレッシャーに押し潰されたかのように硬い動きで、最後は焦りに焦る展開から延長戦までもつれ込む激闘となった。最後に延長で決勝点をあげて韓国が勝ち切っているのだが、似たような展開に持ち込むことができれば、日本が「刺す」チャンスもきっと出てくる。
“準A代表”の韓国相手に挑戦者のマインドで臨める日本に対し、勝たなければいけない強烈なプレッシャーがかかる韓国。恐らく立ち上がりは猛烈に韓国が仕掛けてくるはずだが、そこさえ乗り切ってしまえば、心理面で日本が優位に立つ展開は十分にあるだろう。
「僕らもサッカーに人生を懸けているので」
日本の三好主将は前日会見の席上、堂々とそう言い返した。相手にどんな凄い選手がいようとも、やる前から負けた気になるつもりは毛頭ない。東京五輪を目指す日本の若獅子たちは、「11人と11人の戦い」を制し、金メダルを日本に持ち帰ることを強く誓っている。
取材・文=川端暁彦
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By 川端暁彦