想定外のアクシデントで強化試合は1試合に。コスタリカ戦でついに初陣を迎える [写真]=兼村竜介
やっとオレたちに出番が回ってきた。そんな声が聞こえてきそうなほど、選手たちがギラギラしている。森保一監督が率いる新生日本代表のことだ。
「自分のやりたいプレーを出していきたい」(中島翔哉)、「選ばれた時はやっと来たな、と思った。チャンスなので、いかに自分のプレーでアピールできるかを考えている」(伊藤達哉)、「ピッチの中ですべて表現して、『あいつすげえな』って思われるようなプレーをしたい」(堂安律)。顔ぶれが大きく変わり、いい意味でみんな自己主張が強い。
「試合の中で全員見たかった」と話すとおり、森保一監督は本来ならば2試合を通してすべての選手を試すつもりだった。しかし、7日に予定されていたチリ戦が地震の影響で開催中止。11日のコスタリカ戦で、4日遅れの初陣を迎えることになった。
先に言っておくと、取材現場でも意見が分かれるほどスタメンが読めない。森保監督が「ベースとして持っておきたい」と明言した[3-4-2-1]の採用も考えられるが、チリ戦の代わりに行った紅白戦(35分、20分の計2本)では[4-4-2]が採用された。「柔軟に、臨機応変にやっていく意識を持ってほしい」という指揮官の言葉も加味すれば、コスタリカ戦はあえて4バックで臨む可能性が高い。
最終ラインの要として先発が確実視される槙野智章は、いつものムードメーカーとしての役割はもちろん、今回はロシア・ワールドカップを経験した先輩としてチームを一つにまとめている。相棒を務めるのは紅白戦で2本とも槙野とセンターバックでペアを組んでいた三浦弦太が有力だろう。ただ、188センチの高さと足元の技術力を備える冨安健洋もぜひ試してほしい人材だ。左には“森保チルドレン”の一人である佐々木翔、右には南野拓実との“幼なじみホットライン”で存在感を示した室屋成が入りそうだ。GKは東口順昭が一番手と考えるのが妥当。もちろん、後半からGKに交代カードを使う可能性もある。
ボランチは森保戦術の一番の理解者であり、キャプテンにも指名された青山敏弘が当確。その相棒を誰にするかが焦点となるが、攻撃への積極的な絡みを見せていた遠藤航が起用される可能性が高い。本人も「そこ(ボランチ)で出場したいし、それがベルギーに移籍した理由でもある」と中盤での起用に意欲的だ。遠藤がアグレッシブに攻撃参加し、青山がバランスを見ながら中盤をコントロールする、というように役割分担もはっきりしている。
![堂安律](https://www.soccer-king.jp/wp-content/uploads/2018/09/3-DSC_6242.jpg)
「思い切ってプレーしてほしい」と話す森保監督。彼らの積極的な仕掛け、コンビネーションに注目だ
サイドハーフは選択肢が多彩だが、コスタリカ戦では普段のプレーを生でチェックすることができない欧州組の優先度が高そうだ。紅白戦で個人での仕掛けだけではなく、コンビネーションで崩す場面を作っていた中島翔哉、堂安律、南野拓実は実戦で試してみたい組み合わせの一つ。紅白戦の並びどおりなら、右に中島、左に堂安、2トップの一角に南野という配置になる。もっとも、南野は前線でコンビを組んだ小林悠と縦関係になる時間が長く、攻撃時は[4-4-1-1]もしくは[4-2-3-1]になるイメージだ。最前線を担う小林悠は、指揮官好みの裏抜けができるタイプ。DFの背後を狙うことで、相手のディフェンスラインを押し下げ、空いたスペースに中島、堂安、南野が連動しながら入っていければ、得点のチャンスは増えるだろう。
初陣は誰にとっても特別だ。指揮官は「自分が掲げるスタイルをお披露目する場」として、選手たちは「新チームに定着するためのアピールの場」として大きな意味をも持つ。もちろん、北海道大地震の被災者、そして台風21号で被害を受けた方々への想いもある。森保監督は「タフに、粘り強く戦い抜くこと。熱い試合をすることで、被災地で頑張っている方々に励ましのエールを送れれば」と勝ちにこだわる姿勢を示した。
10日の公式練習を終えた槙野は「明日は今までの代表にないやり方、面白さが見られるんじゃないかな」と不敵に笑う。
「森保監督にはシステムとかポジションへの固定観念がない。それぞれが臨機応変に動くので、気づいたら僕が前にいるかもしれないし、前の選手が後ろにいるかもしれない。それぐらい流動的に動くようなやり方があってもいいと思っています。相手選手はもちろん、スタンドで観ている人たちを騙すようなボールの動き、人の動きを出していきたい」
自分たちのプレーで日本中をワクワクさせてやろう。選手たちからはそんな決意を感じる。試合は11日の19時20分にキックオフ予定。サッカーができる喜びを噛み締めながら、日本代表が新たなスタートを切る。
取材・文=高尾太恵子
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By 高尾太恵子
サッカーキング編集部