タイ戦にフル出場した三國ケネディエブス [写真]=佐藤博之
今大会、唯一の高体連選手となったDF三國ケネディエブスは、192cmの長身を誇り、高い打点のヘッドは攻守において貴重な武器になる。青森山田中までは大型ストライカーとして名を馳せ、青森山田高に上がると昨年まではCBとFWの兼用だったが、今年からCBとして一本化された。
すると、CBとして必要なプレーを日を追うごとに吸収していき、今年に入ってスペックは急上昇。高さだけでなく、守備面でも影山雅永監督の信頼を勝ち取って、今回のAFC U-19選手権と戦う日本代表入りを果たした。
初戦の北朝鮮戦では3-2とリードした89分に守備のクローザーとして投入され、初めてのアジアの決戦のピッチに立つと、第2戦のタイ戦では先発フル出場となった。
「緊張しました。ゲームの流れには緊張したけど、みんなが鼓舞してくれたのでゲームにはしっかりと入ることができました」と語ったように、立ち上がりは動きが固く、CBでコンビを組む橋岡大樹(浦和レッズ)と、ボランチでキャプテンの齊藤未月(湘南ベルマーレ)からも声を掛けられながら、徐々に落ち着きを取り戻した。
空中戦で存在感を見せる一方、地上戦では「タイの攻撃は背後を狙って繋いできたり、蹴ってくる形だったので、どうしても裏を取られたくない意識が強くなってしまった」と語ったように、相手2トップが果敢にDFラインと駆け引きを仕掛け、カウンター時は両ウイングバックも絡んできたことから、守備の重心がどうしても後ろに下がってしまった。
攻撃陣が前半で3点を獲ってリードを広げたが、54分にタイのFWスプハナットが投入されると、前線に常に3枚を置く攻撃的布陣となり、彼のスピードと技術に苦戦を強いられた。
「11番(スプハナット)が途中から入ってきて、かなり足が速くて背後を狙ってくることがスカウティングで頭に入っていました。なので、より裏を警戒しすぎて、前に狙えませんでした。そこで守備のバランスを崩され、プラス背後を気にしすぎて前に全然行けなかったです」
前へのアプローチが甘くなり、相手にディフェンスラインの前で前向きにボールをもたれるようになった。それでも要所では身体を張り、失点を1に抑えて3-1の勝利とグループリーグ1位通過、決勝トーナメント進出を掴み獲った。
「FWの時は競るとか、背後を取る意識だったのですが、CBになって『背後を取られたくない』という気持ちが強くなりました。背後は一発で取られちゃうと即失点に繋がってしまうので、そこへの気配りは相当なものがあります。でも、そこに気を配りすぎて、今日のように前に出る力が弱まってしまったら意味がない。そこは凄く考えるところです。でもこういう試合を経験できたので、周りの人とコミュニケーションを取って、自信を持ってやりたいです」
試合後、こう話した三國だが、心の中には『負けず嫌い』の炎が煌々と燃えていた。
「高体連を代表している気持ちはありますし、同い年のJユースの選手には絶対に負けたくない。同じポジションに瀬古(歩夢)がいて、U-16でアジアユースを経験しているし、今はJ3でプレーをしています。そういう経験の差があると思うので、同い年ですがレベルが彼の方が高い分、試合や練習で良いと思う部分は盗んで、自分が上に行くという強い気持ちを持っていれば結果には繋がると思います。仲間ですが、そういう選手に負けないようにやっていきたいです」
浮き出た自分の課題と真摯に向き合い、かつライバルと切磋琢磨をしてともに世界の切符を掴み獲る。三國ケネディエブスは成長のための大きな一歩を踏み出した。
取材・文=安藤隆人
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