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【スカサカ!ライブ】年内最後の試合に挑む森保ジャパン、現状の問題点とは?

2018.11.14

 11月7日、キリンチャレンジカップ2018のベネズエラ戦(16日)とキルギス戦(20日)に臨む日本代表のメンバー23名が発表された。番組MCの岩政大樹とこの日のスタジオゲストだった森岡隆三氏、小澤一郎氏が、今回のメンバー構成とチームが抱える問題点について語り合った。

 今回、発表されたメンバー23名は以下のとおり。

■GK
東口順昭(ガンバ大阪)
権田修一(サガン鳥栖)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

■DF
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
山中亮輔(横浜F・マリノス)
室屋 成(FC東京)
三浦弦太(ガンバ大阪)
冨安健洋(シント・トロイデン/ベルギー)

■MF
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
→守田英正(川崎フロンターレ)/青山の負傷による追加招集
原口元気(ハノーファー/ドイツ)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
遠藤航(シント・トロイデン/ベルギー)
伊東純也(柏レイソル)
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
堂安律(フローニンゲン/オランダ)

■FW
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
→杉本健勇(セレッソ大阪)/鈴木の負傷による追加招集
北川航也(清水エスパルス)

 10月に招集されたメンバーから大幅な変更はなく、山中と鈴木が初招集された(鈴木は負傷により辞退)。森岡氏は山中について、次のように評価した。

「サイドバックは世界的に見ても駒がいないと言われる中で、日本でもサイドバック選びってどこのクラブでも難しいと思う。その中で(山中は)、既存のサイドバックの動きというところではなく、横浜FMのプレースタイルの中で、インサイドに入ってゲームを作る仕事もできて、さらにそこからアタッカーとして前線に飛び出していける、そこからのミドルシュートという決定的な武器もある。今のJリーグのサイドバックの中では、個性を発揮しながら実力もしっかり見せつけている。そこにさらに、代表に入ることによっての、守備に対する責任感というところが加わると、さらにステップアップすると思います」

 10月のメンバーからほとんど変わっていないが、小澤氏はその理由を次のように推察している。

「あの内容(ウルグアイに4-3で勝利)ですし、なおかつクラブに戻っても、2列目の3人、中島、南野、堂安はコンスタントに結果を残していますから、その意味では前線は変えにくい。後ろも、ヨーロッパで少し苦しんでいる選手、特に吉田とか、酒井宏樹もケガがありましたし、長友も戦列を離れているので、新たに選手を招集というのは、森保監督も実際には考えていなかったのかなと思います」

 一方、岩政はロシア・ワールドカップメンバーである昌子源(鹿島アントラーズ)の招集外が意外だったようだ。

「センターバックは昌子が入りませんでした。ここで呼ばれないと、アジアカップ出場の可能性はほぼなくなると思います。この4人(吉田、槙野、三浦、冨安)の中に入れて競争させると思ったんですけど、入らなかったのは驚きでした。鹿島で(ケガから)復帰して、最初はコンディション面に不安はありましたけど、だいぶ上がってきているところで、森保監督も視察をして評価するコメントを出していましたので、選ぶかなと思っていました」

 強豪ウルグアイに勝利するなど、好成績を残している日本代表だが、問題点はどこにあるのか。小澤氏はこのような考えを述べた。

「今のチームは前線の選手の強度、特に攻守の強度とかトランディションの強度が高いので、そこを全面的に生かして全体のラインを高めに保てている。ウルグアイ相手にはそれができたんですけど、実際にアジアカップでベスト4以上に残りそうなチーム、例えば今の韓国相手にああいう守備をやって、逆に前線のプレッシングをはがされた時にどうなるのか。9月、10月の3試合で何回かセンターラインに縦パスを通されたり、ファーサイドからうまく進入されたりという場面がありました。90分間、完璧には守れないんですけど、特にボランチのどちらかが出て行ってワンボランチ気味になった時のスペース管理をどうするのかは見たいですね」

 森岡氏も、想定外の守備を強いられた時を課題として挙げ、ベネズエラ戦に求めたいものをこう語った。

「前線から激しくいく日本のプレッシングに付き合ってくれない相手、日本のプレッシャーに付き合わないで、ポンと前に素早くボールを出してくる相手に対してどうなるか。アジアカップでは、後ろでリスクを持って堂々とボールを繋ぐチームはあまりないと思うし、素早く入れられた時に高さ、速さがあるトップがいれば収まってしまうし、逆に五分五分のボールになっても怖い。縦パスが入った時にボランチがどう動くかという細かい約束事はこれから積み上げていかなければなりません。ベネズエラあたりは、森保監督からすれば『こういうことをやってきてくれればいいな』というのはあると思うんですよ。『よりシンプルに攻撃してほしい』というのが。どんなゲーム展開になるのかが注目。勝てばいい、ではなく、日本にとってのいいテストになってほしいですね」

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』だが、次回は11月16日(金)のキリンチャレンジカップ2018、日本対ベネズエラ戦を受けて21時45分から、無料生中継でオンエアされる予定となっている。その日本対ベネズエラ戦を徹底検証するほか、岩政がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」はヘタフェ・柴崎岳篇の前編が放送される予定となっている。

By サッカーキング編集部

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