Jリーグから日本代表に選出された選手たち [写真]=Getty Images
どのクラブにとっても、代表チームに選手を送り出すことは大きな名誉だろう。では今年1年間、所属選手が日本代表へ招集された回数が最も多いJリーグクラブはどこなのか。ランキング形式で紹介する。なお集計にあたっては、以下のルールを採用した。
*招集された時点で「1回」とカウント。合宿不参加や途中離脱は考慮しない
*追加招集も「1回」としてカウント
*複数回招集された選手は招集回数分だけ加算
*所属クラブは招集時のもの
結果は以下のとおり。
写真=Getty Images、ムツ カワモリ
1位:鹿島アントラーズ(12回)
招集選手:植田直通(7月からサークル・ブルージュに所属)、昌子源、鈴木優磨、三竿健斗
2位:川崎フロンターレ(10回)
招集選手:大島僚太、車屋紳太郎、小林悠、守田英正
2位:浦和レッズ(10回)
招集選手:宇賀神友弥、遠藤航(7月からシントトロイデンに所属)、槙野智章
4位:ガンバ大阪(9回)
招集選手:東口順昭、三浦弦太
5位:サンフレッチェ広島(7回)
招集選手:青山敏弘、佐々木翔
5位:セレッソ大阪(7回)
招集選手:杉本健勇、山口蛍
7位:柏レイソル(6回)
招集選手:伊東純也、中村航輔
8位:FC東京(4回)
招集選手:室屋成、森重真人
9位:サガン鳥栖(3回)
招集選手:権田修一
9位:ベガルタ仙台(3回)
招集選手:シュミット・ダニエル
11位:横浜F・マリノス(2回)
招集選手:天野純、山中亮輔
11位:清水エスパルス(2回)
招集選手:北川航也
13位:ジュビロ磐田(1回)
招集選手:川又堅碁
今年1年間で“日本代表選手”を輩出したのは、明治安田生命J1リーグに所属する18クラブのうち13クラブだった。招集回数でトップ3を独占したのは、関東に拠点を置く3クラブ。最多は鹿島アントラーズで「12回」。浦和レッズと川崎フロンターレは「10回」を数えた。二桁に達したのも、この3クラブになる。
J1第32節終了時の順位表を見ても、川崎フロンターレは1位(優勝決定)。鹿島アントラーズは3位、浦和レッズは6位と、やはり上位進出を遂げているクラブが多くの代表選手を輩出している。
4位から7位まで、“第2集団”を形成した4クラブのうち3クラブは西日本勢だった。4位のガンバ大阪は「9回」、5位タイで並んだサンフレッチェ広島とセレッソ大阪は「7回」輩出。彼らもまたJ1の順位表でトップ10に入っている。
一方、柏レイソルはJ1で自動降格圏の17位に沈んでいるが、代表選手を「6回」輩出しており、今回のランキングでは7位に。対照的に、J1で4位につける北海道コンサドーレ札幌からは日本代表へ招集された選手が1人もいなかった。なお、札幌はJ1の上位10クラブのうち、唯一“日本代表選手”を輩出しなかったクラブでもある。
代表監督の好みや日本代表が志向するプレースタイルとの相性など、いくつかの要因が考えられるが、なかなかに興味深い。見方を変えれば、日本代表選手がいないなか、J1で上位争いを演じているわけであり、札幌の健闘ぶりは大いに称えられるべきものだろう。
「世代間の融合」を大きなテーマに掲げている森保一監督は、今年7月のA代表監督就任以降、数多くのJリーガーを代表デビューさせてきた。来年1月に控えるアジアカップは“勝てるメンバー”で臨むかもしれないが、今後も国内からのサプライズ選出は十分にあり得るだろう。果たして、2019年はどのクラブからどんな選手が招集されるのか。要注目だ。
(記事/Footmedia)
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