前日練習で調整を行う東俊希 [写真]=湊昂大
U-20日本代表は26日にFIFA U-20ワールドカップ ポーランド2019・グループステージ第2節でメキシコと対戦する。「試合に向けたいい準備はできている」。東俊希は勝負の一戦に向けて気を引き締めている。
日本は23日の初戦で南米王者のエクアドルと1-1で引き分けた。第2節で勝利できれば、グループステージ突破に大きく前進するが、相手は黒星スタートのメキシコ。「彼らは負けられない気持ちでくる」と影山雅永監督も警戒を強めている。
中でも右サイドに君臨するエースのディエゴ・ライネスは最も警戒すべき相手だろう。10番を背負うライナスは167センチの小柄なドリブラーで、昨年9月にはすでにA代表デビューも経験。今年1月にはベティスに移籍し、半シーズンで公式戦16試合出場1ゴールをマークした。
影山監督は「テクニカルスタッフが、そのポジションに入りそうな選手に対策を考えておけという意味で、彼(ライナス)の映像などを渡しいてる」とマッチアップするであろう選手たちに準備を求めている。
左サイドバックの東も「そのポジションに入りそうな選手」の1人だ。強力な攻撃陣を擁するエクアドルとの初戦ではフル出場。「エクアドルは前に3人ぐらい残っていたからリスク管理をするところで、上がれなかった部分はあった」と持ち味の攻撃力は影を潜めたが、守備に奮闘した。
ライナスとの対決のイメージはできている。「スピードもありますし、左利きなので前を向かせないように、まずは強くいきたい。前を向かれても落ち着いて対応して、サイドハーフと二人で協力すれば(ボールを)取れると思うので、粘り強く戦いたい」
しかし、初戦の前半のように相手の攻撃を受けるだけでは、勝利にはつながらない。影山監督は「(初戦の)前半は相手をリスペクトしすぎて自分たちのプレーを出すことができなかった。でも後半のように勇気を持ってやれば出せる。勇気と戦う姿勢を持って、メキシコを上回らないといけない」と力を込める。
東も「初戦の後半のゲームをベースにしていきたい。あの前半を次につなげられるように、(メキシコ戦は)前半から積極的にいきたい」と意気込む。たとえ強力な選手を相手にしても、自分らしさを出すチャンスはあるはず。「(相手の)サイドハーフは、守備はそこまで強くないと思うので、しっかり自分の攻撃力は発揮できると思う」。勇気ある戦いが勝利を引き寄せる。
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By 湊昂大