W杯予選の“ホーム初戦”の怖さを知る数少ない一人として代表をけん引する柴崎(写真は10月9日のもの)
日本代表は9日、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選およびAFCアジアカップ中国2023予選のモンゴル代表戦を明日に控え、さいたま市内で最終調整を行った。
23選手中、20選手が海外組で構成される今回の日本代表。タイトなスケジュールにコンディション面が不安視されているが、7月にスペインのデポルティーボへの移籍を果たした柴崎岳は「慣れてきている部分もありますし、問題ないです」ときっぱり。不安視する声を払拭した。
“ホームでの初戦”と言えば、4年前に行われたロシアW杯アジア予選シンガポール戦での苦い記憶がよみがえる。誰もが勝利を想定していた中でのスコアレスドロー。柴崎は当時を知る数少ない一人だが、「記憶はありますけど、あの試合から何かが発生するかと言えば、実のところはそうでもない」とコメント。とはいえ、決して楽観視しているわけではない。柴崎はとても冷静に、こう続けた。
「楽観視しているわけではないし、危機感ももちろんあります。モンゴルと対戦したことがないという意味で未知数なのでどうなるのかなというのもあります。それに『勝つだろう』という皆さんの“当たり前”という違ったプレッシャーも、公式戦というプレッシャーも、いろいろなプレッシャーがある。でも、いいサッカーをして勝つことだけが、プロとして、日本代表としての価値を示せる唯一の方法だと思うので、勝って、いいサッカーをするという部分を見せないといけないと思っています」
それでも、ピッチの中ではうまくいかないことのほうが多い。そんな時、柴崎は「ベースがあれば、立ち返る場所があれば、試合の中でも戻ることは比較的簡単」だと考える。「ルールというか、こういう時はこうするというのを作っておけば、そこからまたスタートが切れる」。
アジアではトップレベルに位置する日本に対し、相手はタフなゲームを仕掛けてくるかもしれない。その時、常に冷静な柴崎がチームをあるべきところへ静かに導いてくれるはずだ。
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By サッカーキング編集部
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