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日本代表の定位置奪取へのサバイバルレース! 「#キリチャレの日」で新たな発見を見つけよう

2019.11.18

2019年11月14日 サッカー日本代表アジア2次予選 キルギス代表戦先発メンバー ©JFA

 キリンチャレンジカップ2019、日本代表vsベネズエラ代表が11月19日にパナソニック スタジアム 吹田で開催される。

 アウェイでの一戦からの連戦となる同試合で、森保監督はすでにメンバー数名を変更することを発表。17日に行われるU-22日本代表の試合もあるため、新戦力の発掘や、これまで日本代表での出番が多くなかった選手たちの試金石の場となりそうだ。

 23名の招集メンバーでベネズエラ戦のみの招集は9名。日本代表初選出となったのは4名という陣容になった。

 進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌)、荒木隼人(サンフレッチェ広島)、古橋亨梧(ヴィッセル神戸)、オナイウ阿道(大分トリニータ)の4名が初選出となり、ベネズエラ戦のみの招集にもなっている。

 進藤は札幌生まれ札幌育ちの23歳。クラブでは3バックの一角を担っているが、サイドバックにも対応可だ。攻撃面でも今季は6ゴールを記録。DF登録選手ではリーグトップの得点力にも期待できる。大卒1年目の荒木はチームで主に3バックの中央でプレー。これまで代表とは縁が無かったが、広島で見せているアグレッシブな守備に注目だ。

 神戸で並みいるスター選手に囲まれて日々成長している古橋は前線のポジションならどこでもプレーでき、常に仕掛ける姿勢を忘れないアタッカー。ファン待望の初招集となった。オナイウは進藤とともに年代別代表としての経験が豊富。抜け出し、ポストプレー、点で合わせるなど、万能なストライカーであり、今季好調の大分でのプレーを吹田でも披露してほしい。

 ベネズエラ戦のみの招集となった残りの5選手は中村航輔(柏レイソル)、車屋紳太郎、大島僚太(ともに川崎フロンターレ)、三浦弦太、井手口陽介(ともにガンバ大阪)。大島と井手口は森保ジャパン初招集でもある。

 中村は3月以来の代表復帰。柏は今季リーグ戦最少失点で、その守備を最後方から支える姿はおなじみ。シュートストップ能力は一級品で、アピールして再びGK3枠に食い込んでいけるかが注目だ。車屋は2018年9月以来の日本代表。川崎では左サイドバックとしてのプレーが多いが、CBとしても対応可。機を見た攻撃参加を得意としている。同僚の大島は負傷が多く、日本代表に定着しきれていなかったが約1年4カ月ぶりの招集に応えたい。チームでは責任感が増え、攻守両面で存在感を見せている。

 同じく森保ジャパン初招集の井手口は約1年5カ月ぶりの日本代表。今夏に欧州から古巣・G大阪に帰ってきた。チームではアンカーポジションを務めるなどし、コンディションも徐々に取り戻してきている。大島同様、存在感を示したい。三浦は中村同様3月以来の代表復帰。チームの不調もあって代表から遠ざかったが、ホームスタジアムでの試合で再浮上を狙う。

 連戦に臨む他のメンバーもアピールをしたいメンバーが揃う。

 GKは川島永嗣(ストラスブール/フランス)と権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)。両者はクラブで出番を得られておらず、コンディションや試合勘がどういったものか、確認をしたいところ。実績は十分にあり、プレークオリティは心配無いが、ピッチ上でどういったプレーを見せるのか。

 DFは前述4名に加え、佐々木翔(広島)、室屋成(FC東京)、植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)が並ぶ。佐々木は3月以来の日本代表。CBと両SBに対応できるユーティリティ性を持つ。恩師・森保監督の下、定期的に招集されていたが、3月を最後に遠ざかっていた。室屋は現代表に定着している一人だが、レギュラーポジション獲得には至っておらず、アピールしたいところ。課題だった守備力もどんどん向上している。

 植田と畠中の両CBも、代表には定期的に招集されているがレギュラー勢の牙城を崩せていない。植田は今季、スタメンを外れた時期もあったが、監督交代以降はフル出場中で好調を維持している。頑強な守備力は健在だ。畠中は今季好調の横浜の主軸。リーグ戦全試合に出場し、安定したパフォーマンスを見せている。

 中盤では山口蛍(神戸)が3月以来の代表戦となる。神戸移籍後、中盤で守備のバランスを取りつつ、タイミングを見計らった攻撃参加という武器も定着してきた。フィールドプレーヤーの中ではキャップ数が2番目に多い46試合となっている。

 中盤は他に原口元気(ハノーファー/ドイツ)、柴崎岳(デポルティボ/スペイン)、橋本拳人(FC東京)、中島翔哉(ポルト/ポルトガル)、浅野拓磨(パルチザン/セルビア)が選出。原口は代表に選ばれ続けているが、スタメンを外れる機会が増えた。サイドでの献身的なプレーは変わらず見せてくれているので、所属クラブ同様、フィニッシュワークに絡む場面を増やしたい。柴崎は代表で外せない存在となっている。連戦に続けて招集されている点からも森保監督の信頼の高さを物語っている。

 外せないという点では中島も同様か。中島はポルトで定位置獲得に至っておらず、コンディション面で連戦での起用をしやすいという点があったことも考えられる。強烈な右足を日本でも見せてもらいたい。橋本は現在、代表での存在感を高めている一人。守備にハードワークし、周囲のバランスを見たポジショニングで評価を高めている。森保監督の愛弟子の一人でもある浅野は今季からセルビアへと渡り、再浮上を淡々と狙っている。代表合流直前にはPKながらも初ゴールを決め、調子は上々だ。爆発的なスピードに疑いはないので、しっかり発揮できる展開になると得点量産の気配が漂う。

 FWは永井謙佑(FC東京)と鈴木武蔵(札幌)。永井は6月の代表戦でゴールも記録。フィールドプレーヤー最年長となるが、快足を披露するとともに、ボールの引き出しの巧みさも備わっている。鈴木もチームで好調。9月に続いての日本代表招集となった。オナイウとタイプとしては近く、ボールを引き出す動きや飛び出しなど、万能型ストライカーだ。ともに日本代表のワントップを担うために、結果と存在感を示したいところでもあり、連戦での結果が求められる。

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