守田英正、代表3戦連続のスタメン出場にも「ポジションを確立したとは思っていません」

　日本代表MF守田英正（サンタ・クララ）が29日、オンライン会見に応じた。

　28日に行われたW杯アジア2次予選ミャンマー戦にスタメン出場した守田は、自身も得点も挙げる活躍で10－0での勝利に貢献。まずその得点シーンを問われると「（味方がサイドを）突破してくれると分かったので、思い切って飛び出したことが良かったです。シンプルにアシストがよかったので、決めるだけでした」と振り返り、3月の韓国戦とモンゴル戦に続き3試合連続で先発起用されたことに関しては「ポジションを確立したとは思っていませんが、ファーストチョイスで選んでいただいていることには感謝しています。ただ、試合での出来やチームへの貢献度によって、違う選手と入れ替わりがあってもしょうがないくらい激戦だと思っているので、毎試合結果を出す気持ちを持って取り組んでいます」とコメントした。

　MF南野拓実やMF鎌田大地ら2列目の選手たちとの連携については「大地は相手を釣ったり良いポジションを取ってくれて、動き直しもしてくれます。それを分かり合って、2人で複数人のズレを作れるのは良いことです。前の選手が変われば僕もポジショニングや前へ入る動作も変わりますが、以前より流れを見極めながら攻撃に行けている実感があります。拓実くんは中に器用に入ってくれるし、（伊東）純也くんは縦に行ってくれるので左右で異なる効率の良いやり方があります」と手応えを口に。

　また、同じボランチとしてコンビを組むMF遠藤航については、試合を振り返りながら「どちらかというと航くんがビルドアップに参加しながら、途中で縦関係に入って前に厚みを出すことを意識しました。攻守両方できるタイプであることがベースであり、昨日は相手も最初、中を閉めていたが、途中から空いてきてビルドアップでボランチ2枚を使う必要がなくなり、拓実くんが中に入ると幅を取れなくなるので僕が拓実くんの位置に入ることは意識したところです」と語っている。

　そして日本代表はミャンマー戦に勝利したことで、W杯アジア最終予選進出も決めた。今後は東京オリンピック世代の選手もより多くA代表に参加することも考えられるが、守田は代表でのポジション争いについて「自分のポジションに若くて良い選手がたくさんいることは悪いことではありません。それが最終的にチームの成長になると思います。落ち着いて相手を見てポジションを取り、ビルドアップはもちろん、守備の強度や前線への飛び出しが求められている部分でもあると思いますし、そこを毎試合出せれば僕自身も一皮剥けると思います」と自身の考えを口にした。