森保一監督、W杯最終予選に向けて意気込み「出てくるチームはすべて難敵」

　日本代表の森保一監督と日本サッカー協会（JFA）の反町康治技術委員長が、9月のFIFAワールドカップカタール2022最終予選メンバーについて、メディアとの質疑応答を行なった。

　日本代表は26日、9月2日にオマーン代表、同7日に中国代表と対戦する24名のメンバーを発表。初招集は東京オリンピックで活躍したGK谷晃生のみとなった。森保監督は選考基準について、「東京五輪を振り返ると、A代表に選ばれてもおかしく無い選手はいるし、選ぼうと思った選手もいます。コンディションや本人のクラブでの日常も考え、それが本人のためにもなり、日本サッカーのためにも後々なる、クラブのためにもなると判断して選考につなげたところもあります」と説明した。
 
　オマーンと中国については、「個々の特長をしっかりと持っている、個々の良さを生かしながら、組織的に戦えるチームと思っています。対応策を持って臨んでくることを考え、柔軟に準備しないといけません」と警戒。オマーン戦は大阪、中国戦はドーハでの開催となるが、「これまで通り、目の前の試合に100パーセントの力を発揮できるように最大限の準備をしたいです。招集から集まって試合する中、トレーニングは多くの日数は求められないが、限られた中で相手をインプットして、準備していきたいです」と語った。

　オマーン相手にこれまで敗戦はないが、「最終予選に出てくるチームはすべて難敵ばかりと思っている」と森保監督。「オマーン代表とは監督になってからアジアカップで対戦しましたが、監督も選手も変わっており、チーム力が非常に上がっていると分析しています」と印象を語った。一方、帰化選手を複数擁する中国については、「とくにアタッカー陣の選手が多いので、帰化選手中心に攻撃してくることに準備していかないといけないと思っています」と、対戦におけるポイントを挙げている。

　森保監督はいよいよ始まる最終予選に向けて、「（最終予選は）どの試合も難しい、厳しい試合と考えています。勝利できるように分析、対応した上で、選手が持っている力を100パーセント発揮できるように準備します。難しい試合ばかりだが、勝てるという強い意思を持って戦いたいです」と意気込みを示している。