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W杯まであと1勝! 豪州&ベトナム戦に臨む日本代表メンバー26名を徹底紹介! 

2022.03.23

[写真]=Getty Images

昨年9月に始まったFIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選はクライマックスに突入する。3月24日のオーストラリア代表戦、29日のベトナム代表戦に招集された日本代表26名を紹介する。

文=元川悦子
写真=Getty Images

GK

川島永嗣

生年月日:1983年3月20日(39歳)
身長・体重:185cm・82kg
出身地:埼玉県
所属クラブ:ストラスブール(フランス)
次戦:4月3日(日)時間未定 vsRCランス

3月20日に39歳の誕生日を迎えた大ベテラン守護神はいまだ健在。川口能活、楢崎正剛に並ぶW杯4大会出場を本気で狙っている。今季リーグ・アンでは1試合出場という難しさもあり、今は代表正GKの座を権田に譲っているが、いざという時は必ず大仕事をしてくれるはずだ。

権田修一

生年月日:1989年3月3日(33歳)
身長・体重:187cm・84kg
出身地:東京都
所属クラブ:清水エスパルス
次戦:4月2日(土)16時〜 vs鹿島アントラーズ 【Live on DAZN】

最終予選全試合フル出場の絶対的守護神は「失点ゼロが僕のミッション」と言い続け、自らの仕事を全うしてきた。その高度な経験値をオーストラリアとの最終決戦で生かすしかない。長年の夢だった本大会のピッチを自分の力で引き寄せることが今回の使命だ。

シュミット・ダニエル

生年月日:1992年2月3日(30歳)
身長・体重:197cm・88kg
出身地:アメリカ合衆国
所属クラブ:シント・トロイデン(ベルギー)
次戦:4月2日(土)23時15分〜 vsズルテ・ワレヘム 【Live on DAZN】

2021年の最終予選6試合は招集外だったが、所属クラブでのコンスタントな活躍と安定感あるプレーが評価されて1月から代表に戻ってきた。197cmという日本人離れした高さは大型選手を揃えるオーストラリアに有効。ここ一番での先発抜擢もないとは言えない。

谷晃生

生年月日:2000年11月22日(21歳)
身長・体重:190cm・84kg
出身地:大阪府
所属クラブ:湘南ベルマーレ
次戦:4月2日(土)15時〜 vsサンフレッチェ広島 【Live on DAZN】

1月に予定されたウズベキスタン戦でのA代表デビューが濃厚と見られたが、オミクロン株の拡大で試合中止に。自身もケガで中国・サウジアラビア戦を棒に振った。それだけに再浮上への意欲は強い。湘南で今季未勝利の悔しさと白星への渇望を代表でぶつけてほしい。

DF

長友佑都

生年月日:1986年9月12日(35歳)
身長・体重:170cm・68kg
出身地:愛媛県
所属クラブ:FC東京
次戦:4月2日(土)19時〜 vs横浜F・マリノス 【Live on DAZN】

2月のサウジアラビア戦で異彩を放ち、酷評を跳ね返したが、その後のFC東京では右SBでの起用が続く。酒井宏樹不在の今回はサプライズ起用もあり得る。「どちらでも問題ない」と本人は自信満々。森保監督の期待に応え、日本をカタールへ導くのが彼の責務だ。

吉田麻也

生年月日:1988年8月24日(33歳)
身長・体重:189cm・87kg
出身地:長崎県
所属クラブ:サンプドリア(イタリア)
次戦:4月3日(日)時間未定 vsローマ 【Live on DAZN】

負傷で棒に振った1〜2月の中国・サウジ2連戦の時には「自分に殺意すら覚えた」と悔しさを吐露した。今回は万全の状態で復帰し、チームをけん引する覚悟だ。敵地・オーストラリアではいまだ未勝利というジンクスを打破することで、33歳の主将の存在価値はより大きくなるはずだ。

佐々木翔

生年月日:1989年10月2日(32歳)
身長・体重:177cm・70kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:サンフレッチェ広島
次戦:4月2日(土)15時〜 vs湘南ベルマーレ 【Live on DAZN】

今回の最終予選では9月の中国戦で後半43分からピッチに立っただけ。1月も国内組合宿のみの参加で、不安定な立場にいる。それでも彼は強靭なメンタルの持ち主。左SBや3バック左など多彩な役割もこなせる。マルチな能力で数少ないチャンスをモノにするしかない。

谷口彰悟

生年月日:1991年7月15日(30歳)
身長・体重:183cm・75kg
出身地:熊本県
所属クラブ:川崎フロンターレ
次戦:4月2日(土)15時〜 vsセレッソ大阪 【Live on DAZN】

「吉田や冨安など世界基準で戦う選手とそん色ないプレーを見せてくれた」と中国・サウジ2連戦後に森保監督に絶賛された。その後、川崎では一時的に低調だったものの、3月に入って復調。高度な戦術眼や統率力、巧みな配球で吉田の相棒に名乗りを上げるつもりだ。

山根視来

生年月日:1993年12月22日(28歳)
身長・体重:178cm・72kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:川崎フロンターレ
次戦:4月2日(土)15時〜 vsセレッソ大阪 【Live on DAZN】

11月のベトナム・オマーン2連戦にフル出場した時には「酒井宏樹の強力なライバル」と目されるほど存在感がアップ。その後も安定感あるプレーを継続。本人も「テレビで見ていたW杯に立ちたいと本気になっている」と野心満々。大一番では大仕事を見せたい。

植田直通

生年月日:1994年10月24日(27歳)
身長・体重:186cm・77kg
出身地:熊本県
所属クラブ:ニーム(フランス)
次戦:4月3日(日)2時〜 vsギャンガン

9月のオマーン戦で失点に絡んだ後、「自分の良さを出すにはもっとガツガツ行かなきゃ」と原点回帰を図り復調した。前回の中国・サウジ2連戦は出番なしに終わったが、W杯のピッチに立てなかった4年前のリベンジを果たすためにも、今こそ奮起が必要だ。

中谷進之介

生年月日:1996年3月24日(25歳)
身長・体重:183cm・79kg
出身地:千葉県
所属クラブ:名古屋グランパス
次戦:4月2日(土)14時〜 vsガンバ大阪 【Live on DAZN】

酒井宏樹の負傷で追加招集。前回の中国・サウジ2連戦では出番がなく悔しさを味わったが、「日本のトップ選手が集まるところで練習できて意識が高まった」と目の色が変わった。明るくポジティブな性格は代表向き。今回こそ最終予選初出場という壁を超えたい。

板倉滉

生年月日:1997年1月27日(25歳)
身長・体重:186cm・75kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:シャルケ(ドイツ)
次戦:4月2日(土)1時30分〜 vsディナモ・ドレスデン

吉田不在の中国・サウジ2連戦では川崎の先輩・谷口とのコンビで2戦連続無失点と結果を出した。その後、シャルケでは監督交代があったが、直近19日のハノーファー戦で今季3点目をゲット。勢いに乗って冨安不在のCB先発定着へ突き進む時だ。

中山雄太

生年月日:1997年2月16日(25歳)
身長・体重:181cm・76kg
出身地:茨城県
所属クラブ:ズヴォレ(オランダ)
次戦:4月3日(日)19時15分〜 vsゴーアヘッド

左SB先発待望論が高まっている東京五輪世代の中核。だが、サウジ戦ではやや精細を欠き、「1対1の強度やスピードが上がった時に、自分の方が上回っていると示してほしい」と森保監督から注文をつけられた。最終予選中の長友からの定位置奪取は叶うのか。

MF/FW

原口元気

生年月日:1991年5月9日(30歳)
身長・体重:177cm・68kg
出身地:埼玉県
所属クラブ:ウニオン・ベルリン(ドイツ)
次戦:4月2日(土)3時30分〜 vsケルン

前回の最終予選で4連続ゴールの男も、今回は8試合中先発はわずか1試合。終盤のクローザー的な起用が大半だ。「正直、悔しい。でも、いつか必ず自分の力が必要になると信じてポジティブにやるだけ」と真っ直ぐに前だけを見据える。彼の再ブレイクが待たれる。

柴崎岳

生年月日:1992年5月28日(29歳)
身長・体重:175cm・64kg
出身地:青森県
所属クラブ:レガネス(スペイン)
次戦:4月5日(火)4時〜 vsフエンラブラダ

10月のサウジ戦でのパスミス以降、先発から外れ、前回シリーズは出番なし。徐々に出場機会が減っている。それでも森保監督はロシアW杯16強戦士の経験値を高く買っている。それを還元すべきなのは今。7年前のUAE戦でゴールを奪ったシドニーの地で再起したい。

遠藤航

生年月日:1993年2月9日(29歳)
身長・体重:178cm・76kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ)
次戦:4月2日(土)22時30分〜 vsビーレフェルト

吉田不在の前回はキャプテンマークを巻き、2連勝へと導いた攻守の要。クラブでもホッフェンハイム、ボルシアMG戦で連続ゴールを奪い、2部降格圏脱出の原動力になっている。29歳にして4人の父で人間的にも成熟した男は、確実に日本をカタールへと導くはずだ。

伊東純也

生年月日:1993年3月9日(29歳)
身長・体重:176cm・66kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:ヘンク(ベルギー)
次戦:4月4日(月)4時〜 vsオイペン 【Live on DAZN】

11月のベトナム戦から最終予選4連続ゴールとノリに乗っている“イナズマ純也”。昨年には結婚し、3月には29歳に。公私ともに充実した状態でカタールW杯イヤーを迎えた。大舞台を手繰り寄せるのは自らの得点しかない。代表史上初の5連続弾を決めてほしい。

浅野拓磨

生年月日:1994年11月10日(27歳)
身長・体重:173cm・71kg
出身地:三重県
所属クラブ:ボーフム(ドイツ)
次戦:4月2日(土)22時30分〜 vsホッフェンハイム

“オーストラリアキラー”と言えば、この男。ロシアW杯を決めた2017年8月の一戦では先制点を叩き出し、窮地に追い込まれた昨年10月のホームゲームでも決勝点を引き寄せた。今回の大一番も韋駄天の一撃が期待される。自らカタールW杯への道を切り開いてほしい。

南野拓実

生年月日:1995年1月16日(27歳)
身長・体重:174cm・68kg
出身地:大阪府
所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
次戦:4月2日(土)20時30分〜 vsワトフォード 【Live on DAZN】

リヴァプールでは分厚い攻撃陣の壁に阻まれているが、日本代表では10番として常に結果を求められる。前回のサウジ戦でようやく最終予選初ゴールをゲット。光明が見えてきた。まだ見ぬW杯への道を切り開くべく、大一番では自らの得点が強く求められる。

守田英正

生年月日:1995年5月10日(26歳)
身長・体重:177cm・74kg
出身地:大阪府
所属クラブ:サンタクララ(ポルトガル)
次戦:4月3日(日)時間未定 vsポルト

10月のオーストラリア戦から3ボランチの一角に定着。「自分にまだ物足りなさを感じる」と貪欲に高みを目指し、存在感を高めている。今や遠藤、田中碧との関係性はチームの生命線。前回の中国・サウジ2連戦の間に長女が誕生。新米パパはカタールへひた走る。

三笘薫

生年月日:1997年5月20日(24歳)
身長・体重:178cm・71kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)
次戦:4月3日(日)20時30分〜 vsスタンダール・リエージュ 【Live on DAZN】

11月のオマーン戦後半に見せたドリブル突破とアシストで強烈なインパクトを残し、左サイドのレギュラー候補に一気に躍り出た。長いケガが癒えた今回、彼が打倒・オーストラリアの切り札になる可能性は大。筑波大卒の頭脳派の大ブレイクが待たれる。

林大地

生年月日:1997年5月23日(24歳)
身長・体重:178cm・74kg
出身地:大阪府
所属クラブ:シント・トロイデン(ベルギー)
次戦:4月2日(土)23時15分〜 vsズルテ・ワレヘム 【Live on DAZN】

大迫の離脱で急遽、お呼びがかかった“ビースト”。昨夏の東京五輪でバックアップから先発に上り詰めたラッキーボーイは、昨夏赴いたベルギーでタフさを増している。2月以降はリーグ3得点。元代表10番・香川真司から直々に学んだ世界基準を示すしかない。

旗手怜央

生年月日:1997年11月21日(24歳)
身長・体重:171cm・70kg
出身地:三重県
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
次戦:4月3日(日)20時〜 vsレンジャーズ 【Live on DAZN】

1月のセルティック移籍後、3ゴールをゲット。圧倒的な運動量と推進力で敵を凌駕している。森保監督はインサイドハーフでの起用を示唆したが、どこでもできるのが彼の強み。先輩・谷口も「メンタル的に頼もしくなった」と太鼓判を押す。今回の爆発が楽しみだ。

上田綺世

生年月日:1998年8月28日(23歳)
身長・体重:182cm・76kg
出身地:茨城県
所属クラブ:鹿島アントラーズ
次戦:4月2日(土)16時〜 vs清水エスパルス 【Live on DAZN】

2019年コパ・アメリカに参戦した頃からFWとしての潜在能力は頭抜けていたが、今季開幕からのゴールラッシュで一皮むけた印象だ。2月にはモデルの由布菜月さんとの結婚を発表。心身充実して代表に挑む。今が旬の男が大仕事をやってのける予感は大いにある。

田中碧

生年月日:1998年9月10日(23歳)
身長・体重:180cm・74kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ)
次戦:4月3日(日)20時30分〜 vsカールスルーエ

「ドイツで壁にぶつかっている感はない。全ておいて力不足」と言う東京世代の絶対的ボランチはクラブでこそ不安定な立場にいるが、代表では3ボランチの軸。豊富な運動量と巧みなボールさばき、ダイナミックな飛び出しで中盤を活性化する。10月のオーストラリア戦のように今回も得点を期待したい。

久保建英

生年月日:2001年6月4日(20歳)
身長・体重:173cm・67kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:マジョルカ(スペイン)
次戦:4月2日(土)21時〜 vsヘタフェ 【Live on DAZN】

18歳になったばかりの2019年6月のエルサルバドル戦で初キャップを飾って3年。A代表14試合無得点という結果は寂しすぎる。レアル・マドリードと勇敢に戦った自信を胸に、今度こそ明確な結果が必要。「世界の久保建英」の真価が問われるシリーズになりそうだ。

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By 元川悦子

94年からサッカーを取材し続けるアグレッシブなサッカーライター。W杯は94年アメリカ大会から毎大会取材しており、普段はJリーグ、日本代表などを精力的に取材。

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