カタール戦に出場した小久保玲央ブライアン [写真]=松尾祐希
日本を離れて3年。異国での生活に慣れ、ポルトガル語も日常生活で困らないぐらいに上達した。しかし、どこにいても日本への想いは変わらない。むしろ離れていたからこそ、より日の丸を背負って戦う重みを知れた。U-21日本代表の一員としてドバイカップに参戦しているU-21日本代表。26日の第2戦でU-23カタール代表を2-0で下した一戦で、最後尾から強烈な存在感を示した選手がいる。GK小久保玲央ブライアンだ。
日の丸を背負ってピッチに立つのは2年4カ月ぶり。試合前日から胸を躍らせていた。
「ベンフィカでやる感覚とはまた違う。(日本代表は)最高の環境ですし、最高の場所です」
気持ちを昂らせていた一方で、プレーは勇敢かつ冷静。特に最終ラインにミスが目立った前半のプレーは、頼もしさすら感じさせられた。最終ラインの背後に蹴られたパスも慌てずに対応。2度あった接触プレーではうずくまる場面もあったが、相手が飛び込んできてもボールだけは離さなかった。セービングも安定感抜群。最終的にオフサイドではあったのだが、相手の強烈なヘッドを片手でバーの上に弾き出した。後半も冷静に状況を判断し、適切なプレーで守備を引き締める。
「前半は押し込まれ、なかなか厳しい試合だった。『一発あるぞ』という緊張感は持っていたので、セーブした場面や背後へのリスク、ボールに行く、行かない、の判断はしっかりできた。無失点で終えられて良かったです」
試合後の表情は晴れやかで、充実感に満ち溢れていた。最高のパフォーマンスで勝利に貢献した小久保。結果に結び付けられたのも、ポルトガルでの経験があったからだ。
1月に21歳を迎えた2021-22シーズンはポルトガルの2部リーグに所属するベンフィカBで6試合に出場。それ以外はAチームに帯同し、チャンピオンズリーグも第3GKとして経験した。普通に考えれば、AチームとBチームを行ったり来たりする日々は簡単ではない。継続して試合に出られないからだ。ただ、小久保は現状をポジティブに捉え、多くの学びを得ようと懸命に戦っている。
「バスで移動して、アップの手伝いだけしてベンチ外…。気持ち的には難しいですね。でも試合前日の練習も含めて、本当にアップからロッカールームまで全部見られる環境なので毎回刺激はあります。2、30試合くらい帯同させてもらっているけど、毎試合必ず得るものがある。自分でもその機会はチャンスだと思っているので、ロッカールームでのチームの作り方、GKの振る舞いなどピッチ内のこともしっかり確認しています」
ピッチ外だけではなく、技術面でも多くのことを得ている。
「身長が高くてシュートストップがめちゃくちゃすごい選手がいれば、足元がすごく上手い特長を持つ選手もいる。なので、自分の短所を少しでも持ち上げて、長所をさらに上げていくしかない」
テーマを持って日々のトレーニングや試合にも励んでおり、特にクロスへの対応や判断には磨きをかけてきた。そうした日々の積み重ねがカタール戦で発揮されたのは間違いない。
パリ五輪世代のGKは才能豊かな選手が揃っており、守護神の座を巡る争いは激しい。東京五輪でメンバー入りした鈴木彩艶(浦和レッズ)や2019年のU-17ワールドカップに出場した佐々木雅士(柏レイソル)といった今大会のメンバーはもちろん、招集外の選手も虎視眈々と代表入りを狙っているからだ。
合宿に参加できる機会が限られている海外組の小久保にとって、チームでの出場機会を増やしつつ、代表活動に参加した際にアピールをしていくしかない。「今置かれている状況を考えて、まず目の前の試合を100%でやる」とは小久保の言葉。日本代表として戦う重みを誰よりも知る守護神はカタール戦のプレーに満足せず、さらなる飛躍を目指して異国の地で挑戦を続ける。
取材・文=松尾祐希
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