途中出場の田中碧 [写真]=Getty Images
日本代表MF田中碧が、29日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選のベトナム代表戦を振り返った。
前節オーストラリア代表戦で7大会連続7度目となるW杯出場を決めた日本代表は、先発を9人変更してベトナム戦に臨んだが、19分にコーナーキックから相手の先制を許してしまう。54分に吉田麻也が果敢な攻撃参加から同点ゴールをもたらし、61分から田中らを投入して反撃を試みるが、田中のゴールなどがVARで取り消される場面もあり、1-1のドローに終わった。
田中は「日の丸を背負って戦う以上、W杯に関係なく勝たないといけない。誇りと責任を持つ中で、どんな相手であれ、勝てないのは悔しい気持ちがあります。申し訳ない。そこは反省しかない。どんな相手であろうと勝つことは大前提であり、その中で内容を突き詰めないといけない。すごく悔しい結果になったと思います」とドローに悔しさをにじませた。また、自身が出場した約30分間の内容については、一定の手応えと課題を口にしている。
「決定的なチャンスを作れなかったのは課題ではあると思いますけど、オフサイドのシーンもハンドのシーンも2点取れているというところは取れているので、そういう意味では自分と守田(英正)くんが入ってからの30分間でやれることはやったのかなと思います。あれだけ押し込むというか、クロスを入れている中で何度かチャンスを作ったのは、自分が入った価値を少しは出せたのかなと思いますが、結果として1点しか入っていないので、そこは反省しないといけないかなと。ただ、そこは自分と守田くんが入るときに、どういう風に攻めていくのかを動きや立ち位置で示しながら、いろんな選手のやりたいようなプレーを出せるように心がけてはいたので、それが結果につながらなかったのは残念です」
「ゴール前に入っていくところは、ゴールにはならなかったけど良かったかなと思います。ただ、あれだけ守られているので崩すのは簡単ではないですし、相手も本気で守っているので、崩せなかったことは反省します。ああやってクロスを上げていくなかで自分がどういう風に動くのかはより求めていきたいし、今日の試合も技術ミスが何個かあったので、そこはしっかり修正しないといけないと思います」
「クロスの上げ方は考えなくてはいけないし、入り方も含めて、どのポイントに入っていくのか。5バックである以上、ゴール前には人数がいますし、4バックと違ってギャップも少ないので、ピンポイントで合わせるという作業も難しいので、どこからクロスを上げるのかは大事だと思いますし、ペナの外からアーリーで上げるのか、最終ラインまで抉ってファーやマイナスに上げるのかっていうのは、少し工夫してやらないといけないとは思います。チーム全体としても個人としても、そこの精度をより突き詰めないといけないと思います」
上田綺世のシュートが南野拓実に当たってこぼれた球を田中が押し込んだが、ハンドで取り消された幻の逆転ゴール。田中は同場面を振り返っては次のように語っている。
「綺世に入ってから自分はヒールで出してもらってワンツーで抜け出すイメージだったんですけど、そこは綺世の判断でもあるので、綺世も終わった後に『見えていた』ということだったので、構わないですし、結果として打ってこぼれてきた。自分としても5枚並んでいる中でもゴール前に入っていく、3バックの右の背後をとった形だったので最終ラインの誰の背後をとるのかは考えていたの。ゴールが決まったので形は良かったと思うし、シュート精度に関しても良かったと思います」
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By サッカーキング編集部
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