U-23ドバイカップの決勝戦に臨むU-21日本代表
パリ五輪世代のU-21日本代表が29日、UAEで行われているU-23ドバイカップの決勝戦でU-23サウジアラビア代表と対戦し、1-0で勝利した。
ここまでの2試合を「4-2-3-1」で戦ってきた日本は、アンカー に田中聡(湘南)を置いた「4-3-3」にシステムを変更してスタート。序盤はお互いに前線からの厳しいプレッシングを剥がしきれずに好機を作れずにいたが、日本が7分に山本理仁(東京V)の右CKからチェイス・アンリがヘディングシュートを放ち決定期を迎えると、12分には前線でのプレッシングから細谷真大(柏)がGKのパスをカットするもボールはそのまま枠を外れてゴールラインを割った。
その後も流れの中からはチャンスを作れずにいたが、山本の正確な左足のプレイスキックからゴールに迫ると、20分に得た右CKからゴール前の細谷がヘディングシュートを突き刺し、日本が先手を奪った。その直後には、ロングボールから左サイドの裏を突かれてゴールネットを揺らされたが、微妙な判定ながらオフサイドとなりノーゴール。リードを失わずに済んだ日本だったが、前半終了間際に田中が負傷交代となり、松村優太(鹿島)を投入してシステムを「4-4-2」に変更した。
1点をリードを得て後半を迎えた日本は53分、前線でのボール奪取からボックス右の鈴木唯人(清水)がキックフェイントでDFを交わしてシュートを放つも、ボールはクロスバーをかすめて枠の外に。その後は両サイドの裏を狙ってくるサウジアラビアに押し込まれ気味となり、60分には日本の右サイドから折り返されたボールにゴール前で合わせられるが、GK佐々木雅士(柏)が左手一本でセーブし、難を逃れた。
日本は、クラブの事情で帰国した選手や負傷離脱した選手もいるため、交代枠を思うように使えないなか、61分に荒木遼太郎(鹿島)を投入。終盤は押し込まれる展開となったが、粘り強い守備で応援すると、終盤には前線のメンバーに代えてDF成瀬竣平(名古屋)、MF川﨑颯太(京都)をピッチに送り出し、上手く時間を使いながら逃げ切りに成功した。
日本は中東の地で行われた過密日程の中で3連勝を飾ると共に、全試合無失点という結果で優勝。大岩剛体制の下で迎えた最初の国際大会で見事な結果を残し、パリ五輪に向けて大きな一歩を踏み出した。
【スコア】
U-23サウジアラビア代表 0-1 U-21日本代表
【得点】
0-1 20分 細谷真大(U-21日本代表)
【出場メンバー】
GK:佐々木雅士
DF:内野貴史、チェイス・アンリ、西尾隆矢、加藤聖
MF:田中聡(44分 松村優太)、藤田譲瑠チマ、山本理仁
FW:鈴木唯人(87分 川﨑颯太)、細谷真大(87分 成瀬竣平)、斉藤光毅(61分 荒木遼太郎)
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By サッカーキング編集部
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