日本代表を率いる森保一監督が欧州視察中の11日、拠点としているドイツ・デュッセルドルフでオンライン取材に応じ、今後の限られた活動機会をどのように活かしていくべきか思案していることを明かした。
日本代表にとってワールドカップ本大会に向けてフルメンバーを招集できるのは、6月(4試合)と9月(2試合)の2回のみ。その活動機会をどう扱うかは、「主にふたつ」あると森保監督は説明。そのひとつが、これまで招集機会のなかった新戦力を招集し、「戦力に加えていくかを考えていく」場にすること。もうひとつが、「常連として招集させてもらっているなかで少し戦力を加えていく」ことだ。
森保監督は、残り2回の活動機会の中でメンバーの枠をどうするのか、「まだ最終的な結論はでていない」とコメント。とはいえ、今大会は各国リーグ戦の最中に行われるため、大会直前に合宿などを行うことはできない。当初は「より多くの選手を呼ぶ」ことを考えていたというが、「そんな余裕があるのかどうなのかを考え直している」と主張した。
現状、W杯出場を決めた先のメンバーに「もし鎌田、堂安、招集予定だった前田大然らを加えた場合、それだけで29〜30名になる」と述べ、そこから更に「40〜50人も呼んでやることに意義があるのか。ないことはないがチーム力のベースを上げてレベルアップしていくことをしっかり考えていかないといけないし、本当に難しい」と複雑な胸中を明かした。
各選手のコンディション面などもあるため、どうなるかはわからないが、指揮官の口ぶりや残り時間を考えると、これまでのベースを基本にレベルアップを図っていく可能性が高そうだ。そのため、目新しい新戦力が呼ばれる余地はそれほど大きくないだろう。6月までの残り約2カ月、選手たちには森保監督の頭を悩ませるような活躍を所属クラブで見せてもらいたい。
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By サッカーキング編集部
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