三笘薫、マッチアップして感じたミリトンの“強さ”「自分がそういう実力であることが…」

　キリンチャレンジカップ2022が6日に行われ、日本代表は国立競技場でブラジル代表と対戦した。試合後、MF三笘薫（ユニオン・サン・ジロワーズ／ベルギー）がメディア対応に応じた。

　ブラジル代表との一戦でベンチからのスタートとなった三笘は「外から見ていて上手さというか、ワンツーや崩し方をわかっている」といった印象を抱いていたという。73分にピッチに立ってからの感触については、「ゴール前での守備の部分は強かったです。1人1人の技術が高いので、組織よりもそれぞれがアイデアを持って崩していくプレースタイルでした」と話した。

　左ウイングの位置に入ると、得意のドリブルで果敢に仕掛けるシーンも多く見られた。「自分の得意な形で仕掛けようというところはできた」と話しつつも、「選択肢として、もう少しドリブル以外を持てれば良かったです。相手の強さを感じたし、スピードの部分はまだまだ足りない」と課題も口に。「フレッシュな状態で対峙して、相手が疲れている中でも対応されてしまった」と悔しさを滲ませつつ、改善点の部分についてより深く言及している。

「仕掛けるところとパスするところの判断をうまく使い分けないといけない。時間なかったので仕掛けるところは意識したんですが、流れを変えられなかったので。もっともっとスピードやフィジカルのところを上げるべきだと思います」

　ブラジル代表の右サイドバックはダニエウ・アウヴェス（バルセロナ／スペイン）がスタートから努めていたものの、三笘が投入される前にエデル・ミリトン（レアル・マドリード／スペイン）へと代わった。このような状況でも、「スピードを上げて深い位置まで持ち込むことしか考えていなかったですし、ボールを持ってやり切ることを考えてたので、相手どうこうではなく、自分のところで崩せるようにと考えていた」という。「ミリトンにスピードがあることがわかっていた中で、自分のドリブルがどれだけ通用するのか知りたい」とイメージしていたものの、1対1の仕掛けでは止められる場面もあった。「2本くらい止められているので、自分がそういう実力であることが改めてわかった」と唇を噛んだ。

　ブラジル代表との一戦を0－1で落とし、三笘は「強さを肌で感じることができたが、まだまだ差は大きい」と話す。「もっとレベルアップしないと本大会では勝てない」と危機感を露わにした。