日本代表とチュニジア代表が対戦した [写真]=金田慎平
キリンカップサッカー2022決勝が14日に行われ、日本代表とチュニジア代表が対戦した。
6月4連戦のラストゲームは、FIFAワールドカップカタール2022にも出場するFIFAランク35位チュニジアとの対戦。日本は10日のガーナ代表戦からスターティングメンバーを8人入れ替え、シュミット・ダニエルや鎌田大地、浅野拓磨らが先発に名を連ねた。また、ケガから復帰した冨安健洋はベンチから今シリーズ初出場を待つことになった。
日本はボールを持つ時間が長くなるが、チュニジアにビルドアップの出口を塞がれ、思い通りにボールを前進することができない。強度の高い寄せにボールを失い、何度かカウンターで深い位置に持ち込まれるが、決定的な場面は作らせない。
こう着状態が続くなか、日本は35分に伊東純也の個の力で絶好機を作り出す。右サイドを突破した伊東がゴール前にピンポイントのクロスを供給。ゴール前の鎌田が右足で合わせようとしたが、手前でショートバウンドしたボールを上手くミートできず、シュートは枠を外れる。
42分には浮き球パスに抜け出してボールを収めた南野拓実がネットを揺らすが、オフサイドでゴールは認められない。前半は得点が生まれずにスコアレスで折り返す。
53分、スルーパスに抜け出したタハ・ヤシン・ケニシを吉田麻也が倒してしまい、チュニジアにPKを与えてしまう。キッカーを務めたモハメド・アリ・ベン・ロムダンが左を狙うと、GKシュミットはコースを読んだものの、ボールを止めることはできず、チュニジアが先制する。
追いかける展開となった日本は、60分に鎌田と浅野拓磨に代えて、古橋亨梧と三笘薫を投入。南野をトップ下に配置し、左ウイングに入った三笘が得意のドリブルで相手DFに揺さぶりをかけていく。71分には南野と伊東を下げ、堂安律と久保建英を投入。相手DFへの圧力をさらに強めていく。
しかし76分、日本がミスから2失点目を喫してしまう。相手GKがロングボールを前方に蹴り込むと、吉田は相手に競り勝ち、マイボールにしようとする。しかし、受け渡しをめぐって吉田と板倉滉、シュミットの間で意思疎通がうまくいかず、ルーズボールをユセフ・ムサクニに奪われてしまう。ペナルティエリア右からムサクニに折り返され、最後はフェルジャニ・サシに押し込まれた。
日本代表は終盤猛攻を仕掛けるが、最後まで1点が遠い。すると試合終了間際、チュニジアがダメ押しの3点目を獲得。自陣でボールを奪ったイサム・ジェバリが次々と日本のDFをはがし、最後はペナルティエリア手前で右足一閃。強烈なミドルシュートを突き刺した。試合はこのまま終了し、3-0で勝利したチュニジアがキリンカップを制した。
次の日本代表活動は、7月に日本で開催され、国内組のみで戦うEAFF E-1サッカー選手権2022となる。また、カタールW杯前に国内組と海外組を一緒に集められる活動は、9月の代表ウィークに予定されている2試合が最後となる。
【スコア】
日本代表 0-3 チュニジア代表
【得点者】
0-1 55分 モハメド・アリ・ベン・ロムダン(チュニジア)
0-2 76分 フェルジャニ・サシ(チュニジア)
0-3 90+3分 イサム・ジェバリ(チュニジア)
【スターティングメンバー】
日本(4-3-3)
シュミット・ダニエル;長友佑都(83分 山根視来)、板倉滉、吉田麻也、伊藤洋輝;原口元気(46分 田中碧)、遠藤航、鎌田大地(60分 三笘薫);伊東純也(71分 堂安律)、浅野拓磨(60分 古橋亨梧)、南野拓実(71分 久保建英)
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By サッカーキング編集部
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