(左から)反町康治技術委員長、森保監督、田嶋幸三会長
日本代表の指揮官を続投することが決まった森保一監督、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長が28日、会見に出席した。
森保監督は続投を意識し始めたのはFIFAワールドカップカタール2022の終了後だと明かし、「カタールで悔しい思いをして終わったこと、そして最高に幸せな仕事であり、日本人であるという喜びや誇りを持って世界に挑める素晴らしい職業であるということで決めさせていただきました」と、オファーを受け入れた理由を語っている。
今回の続投を受けて、森保監督は「これまで通りで通用すると思っていない」と断言。「次のワールドカップで結果を出すために必要なことをやっていかなければならないですし、私自身が過去にやってきたことがなんとなく通用すると思うことのないよう、自分自身が気を引き締めていければ」と、自身のレベルアップにも目を向けた。
これまで“森保体制”でコーチを務めていた横内昭展氏が2023シーズンよりジュビロ磐田、上野優作氏がFC岐阜で監督に就任した。新体制について、森保監督は「現段階ではリストアップしている状況ですので、コーチ陣に関してはこれから話をさせていただき、決めていきたいなと思っています」とコメント。両者が抜けた穴を補充する形が基本路線となっているものの、「全体的に考えていきたいと思っています」と、役割ごとにコーチに人数を増やす可能性も排除しなかった。「急がずに決めていきたいと思っています」と話しており、現時点では新コーチが発表される時期も未定となっている。
FIFAワールドカップカタール2022では、決勝トーナメント1回戦で涙を飲んだ。この経験を踏まえ、森保監督は「我々がボールを握り、ゲームをコントロールすることが必要だと思います。そこが速攻であれ、遅攻であれ、ボールを握りながらゲームを決められるようにしないといけない」と今後のプランに言及。「それでも、守備は絶対に忘れてはいけない。攻撃でボールをコントロールして速攻、遅攻をすることは大事ですが、デュエルの本質の部分で力を持っていなければ、技術や戦術はまったく生かされない」と前置きした上で、「ボールを握りながらアタッキングサードでチャンスを作ることに長けているコーチを選出したい」と、コーチ選定の際に重視するポイントも明かした。
第2章を迎える“森保体制”の初陣は、2023年3月23日に国立競技場で行われるキリンチャレンジカップとなる。現時点で対戦相手は未定だ。
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By サッカーキング編集部
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