ナショナルチームダイレクターに就任する山本昌邦氏(2017年撮影) [写真]=J.LEAGUE
日本サッカー協会(JFA)の技術委員会は2日、山本昌邦氏がナショナルチームダイレクターに就任したことを発表した。
ナショナルチームダイレクターは男子A代表を中心としたチーム強化を担う。同職は2020年11月まで関塚隆氏が務めていたが、退任後は反町康治JFA技術委員長が事実上の兼任として担当していた。
同日行われたJFA技術委員会終了後のメディアブリーフィングに出席した反町委員長は、「これは委員長の仕事、これはダイレクターの仕事という完全なすみ分けはしない」としつつ、「SAMURAI BLUEのチーム団長であるとか、選手招集の部分ではダイレクターが行う形が当然の流れかなと。私はそのサポート、より後ろで援護射撃する形になると思います」と、コメント。A代表監督を評価する立場については「サポート、評価はもちろんします。しかし、強化部会長としては山本さんがしっかり試合リポート、報告、評価というところまで携わって、いろいろとディスカッションしていければ」と、山本ダイレクター中心にしていく方向性であると述べた。
山本ダイレクターはこれまでのJFA強化部副会長を務めており、「代表コーチ経験もあり、代表活動がどういうものかも熟知している。現在、技術委員でもあるので、変更することなく委員会で報告するこもできるので、適任だと思っています」と反町委員長は起用理由を挙げている。
関塚氏退任後に空位となっていたナショナルチームダイレクターを再度置くことについては、「コロナ禍の影響で各世代の代表活動が延期、中止になりました。SAMURAI BLUEは何とか海外遠征もできましたが、その下の世代はできなかったことが実情です。私が兼務する形でも活動が多くなかったので、やりくりできました。今後を考えると一つひとつのカテゴリーに対して希薄になってしまう。(世代別の)代表活動も濃いものにするにはバックアップをしていかないといけません。アンダー世代のマッチメイクも話をしっかりしながら、なるべくレベルの高い大会に参加するなどを考えると(兼務は)難しい。そこで元の形に戻そうと。一つひとつの活動の充実度を増すためです」と理由を説明。
反町委員長自身の今後の活動については、強化試合のマッチメイクの折衝は引き続き担当するとしつつ、チームに帯同することはなく、試合を中心に赴くとし、世代別代表の強化などに比重を置いていく方針であると話している。
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By サッカーキング編集部
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