2ゴールで勝利に貢献した松木玖生 [写真]=2023 Asian Football Confederation (AFC)
AFC U-20アジアカップウズベキスタン2023・グループD第3節が9日に行われ、U-20日本代表とU-20サウジアラビア代表が対戦した。
U-20年代のアジアナンバーワンを決める戦いもグループステージ最終戦に突入。ここまで中国とキルギスを相手に2連勝を収めている日本は、この試合に勝利するか引き分ければ無条件でのグループ首位通過が確定。一方、敗れた場合にも決勝トーナメント進出の可能性は残されているものの、同時刻開催の中国vsキルギスの結果次第ではグループステージ敗退となる可能性もあり、気が抜けない状況となっている。
3連勝での首位通過を狙う日本は、前節からスタメンを4人変更。保田堅心(大分)、甲田英將(名古屋)、髙橋仁胡(バルセロナ)、佐野航大(岡山)が外れ、横山歩夢(鳥栖)、安部大晴(長崎)、山根陸(横浜FM)、松田隼風(水戸)が先発入り。そのほか、松木玖生(FC東京)や北野颯太(C大阪)、熊田直紀(FC東京)らがスタメンに名を連ねている。
序盤は拮抗した展開に。サウジアラビアは前方へアバウトなボールを放り込み全体のラインの押し上げを図る。対する序盤の日本は中盤でボールを繋ぎつつ、相手DFラインの背後を狙う攻撃を何度か見せる。6分にサウジアラビア代表は敵陣ボックス手前中央から強烈なミドルシュートを放つも、日本のGK木村凌也が好セーブ。日本も直後に北野がミドルシュートを放ったが、GKにキャッチされた。
15分、試合の均衡が破れる。中盤から敵陣左サイドの深い位置にスルーパスが供給されると、抜け出した北野がボックス内に走り込んだ安部大晴にパス。安部が左に流すと、ボールを受けた松木がカットインから右足でゴール右下に流し込み日本が先制に成功した。幸先良く先制した日本は19分に最前線でのボール奪取から北野にチャンスが訪れたが、シュートはDFのブロックに阻まれた。
その後もDFラインの背後やサイドの深い位置を突いた攻撃でチャンスを作っていく日本。しかし、フィニッシュやラストパスの精度を欠き追加点を奪うことができない。43分にはショートカウンターからサウジアラビアにチャンスを作られるも、ボックス内からのシュートはGK木村が好セーブ。直後のCKでは混戦からフリーでヘディングシュートを放たれるも、これはクロスバーに救われた。結局、日本の1点リードで前半は終了した。
後半はサウジアラビアが積極的な入りを見せる。サイド攻撃やショートカウンターを起点に日本ゴールに迫り、果敢にシュートを狙っていく。日本はGK木村を中心とした守備で同点ゴールを許さない。我慢の時間が続いていた日本は71分にチャンス。ピッチ中央左サイドでボールを受けた途中出場の髙橋がDFラインの背後にスルーパスを供給。ボックス内左に抜け出した熊田がマイナスへ折り返し、走り込んだ髙橋が合わせたが、シュートは相手GKの好セーブに阻まれた。
74分、サウジアラビアは左CKに中央で途中出場のヤズィード・ヤヒヤ・ジョーシャンが頭で合わせ、試合を振り出しに戻す。痛恨の失点を喫した日本だったが、わずか4分足らずで勝ち越しに成功する。左CKを獲得すると山根が右足インスイングの鋭いボールを供給。ニアサイドに走り込んだ松木が頭で合わせると、ボールは左ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。
再びリードを奪った日本は、その後自陣内でのプレー時間が増えるも、ボックス内で粘り強い守備対応を見せサウジアラビアに決定的なシュートを打たせない。その後スコアボードが動くことなく試合はこのまま1-2で終了。勝利した日本はグループD首位が確定し、ベスト8に駒を進めた。日本は12日に行われる準々決勝でグループCを2位で通過したU-20ヨルダン代表と対戦する。なお、試合の模様は『DAZN』で生中継される予定だ。
【スコア】
U-20サウジアラビア代表 1-2 U-20日本代表
【得点者】
0-1 15分 松木玖生(U-20日本代表)
1-1 74分 ヤズィード・ヤヒヤ・ジョーシャン(U-20サウジアラビア代表)
1-2 78分 松木玖生(U-20日本代表)
【スターティングメンバー】
U-20日本代表(4-4-2)
GK:木村凌也
DF:田中隼人、菊地脩太、屋敷優成、松田隼風(HT 髙橋仁胡)
MF:松木玖生、安部大晴(90+4分 甲田英將)、山根陸、横山歩夢(55分 諏訪間幸成)
FW:北野颯太(72分 坂本一彩)、熊田直紀(72分 松村晃助)
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By サッカーキング編集部
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