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「誰を出しても“日本代表”と言えるようなチームになってきた」 逞しさを増すU22日本代表、韓国との最終決戦へ!

2023.10.05

[写真]=Getty Images

「誰を出しても『日本代表』と言えるようなチームになってきた」

 アジア競技大会に臨んでいるU-22日本代表を率いる大岩剛監督がこんな言葉を漏らしたのは、ラウンド16のU-24ミャンマー代表戦を終えたあとだった。中2日の連戦が続く今大会のノックアウトステージで、大岩監督がいわゆるターンオーバー策に自信を持てたのはこのときだろう。準決勝を前にしたときも、ここまで出番の少ない選手について「自信を持って送り出せる」と断言していた。

 それだけに、8人を入れ替えて臨んだU-24香港代表との準決勝の「非常に苦労した」(大岩監督)前半のチームパフォーマンスは、指揮官にとって許容できるものではなかった。右ウイングで先発した角昂志郎(筑波大)はこう語る。

「北朝鮮戦のあのインパクトが頭にあって、でも試合が始まったら北朝鮮のようなスピード感はなくて、それに甘えてしまっていた。『やってる感』だけになっていた」(角)

 インサイドハーフのMF日野翔太(拓殖大)も同じような感触があったようで、「前半は硬かった」「消極的になってしまった」と言う。その上で、こうも語る。

「監督から『もっと前に』という声が飛んで、チーム全体で『まず前へ』ということになり、後半はパックパス禁止みたいな雰囲気の中で『ガンガン仕掛けていこう』となった」(日野)

 大岩監督からは「お前たちのやりたいサッカーはこれなのか?」という問いかけもあったそうで、ハーフタイムで「強い活が入った」(角)結果として後半は明らかに異なるパフォーマンスを示すことに。2得点の日野は「あれを前半からやれないといけなかった」と猛省したが、ここまで出番の少なかった選手たちが後半に向けて奮起し、流れを変えられたこと自体はポジティブに評価されるべきだろう。

 決勝はウズベキスタンを破っての勝ち残りとなった大会の大本命、韓国との対戦になった。

 韓国では、アジア競技大会において金メダルを獲得した選手は、成人男子に課せられる兵役が大幅に減免される(完全に免除になるわけではない)。1年以上もアスリートとしての活動を大幅に制限される兵役は、移籍などにも影響してくるだけに、韓国人選手のキャリアの根幹に関わる要素だ。このため、今回の韓国代表もパリ・サンジェルマンのMFイ・ガンイン、シュツットガルトのMFチョン・ウヨンといった欧州組やオーバーエイジ選手を含めてフルオーダーに近い編成で臨んできている。日本が来年夏のパリ五輪を最終目標にしているのに対し、まさにこの大会で優勝するためだけに組まれたチームというわけだ。

 逆に言うと、このチームと戦って得られる経験値の大きさも魅力で、大会が始まる当初から「決勝で韓国とやって勝つ」ことは語るまでもなく共有されている目標だった。チームの主将を務めるDF馬場晴也は大会中にこんなことを語っている。

「(昨年6月のAFC U23アジアカップが行われた)ウズベキスタンで日韓戦をして勝ったんです(3-0で勝利)。そこでもう何と言うのか……。余り言葉として表現できないくらいの熱いものを感じて、もう一回あれを味わいたいと思っている。韓国はきっと決勝まで来ると思うので、絶対に自分たちも勝ち残ってまた韓国とやりたい。すごく楽しみなんです」

 韓国は当時より確実に強力なメンバーを揃えており、どう考えても容易に勝てる相手ではない。ただ、選手たちから聞かれるのは「楽しみ」というワードばかり。「自分たちはチャレンジャーなので」と日野が言うように、年下の日本にとっては思い切り挑めばいい相手なので分かりやすくもある。

 どうしてもアジア相手の試合は相手がチャレンジャーで日本が受け身に回ってしまうことが多いが、今回の日韓戦は構図が異なる。絶対に勝たなければいけないプレッシャーがのしかかる韓国に対し、チャレンジャーとして挑める日本。勝機もまた、その辺りにありそうだ。

取材・文=川端暁彦

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By 川端暁彦

2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

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