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U22日本代表、アジア競技大会は決勝で涙…内野航太郎が先制弾も、U24韓国代表に逆転負け

2023.10.07

イ・ガンインを筆頭に“本気モード”の韓国が大会3連覇 [写真]=Getty Images

 第19回アジア競技大会の決勝戦が7日に行われ、U-22日本代表U-24韓国代表が対戦した。

 ここまで力の差を見せつけて勝ち進んできた両チームが、決勝戦で相見えることとなった。ともにグループステージを全勝で終えると、日本は決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でU-24ミャンマー代表を7-0で、準々決勝でU-24北朝鮮代表を2-1で、準決勝でU-24香港代表を4-0で撃破。一方、韓国はラウンド16でU-24キルギス代表を5-1で、準々決勝でU-24中国代表を2-0で、準決勝でU-24ウズベキスタン代表を2-1で破って決勝に駒を進めた。日本が優勝すれば3大会ぶりの優勝、韓国が優勝すれば3連覇達成となる。タイムアップの笛が吹かれた時に笑っているのはどちらのチームとなるだろうか。

 日本はキャプテンの馬場晴也を筆頭に、海外組の松岡大起&佐藤恵允や背番号10を託されている西川潤らがスターティングメンバーに並んだ。一方、韓国はオーバーエイジでメンバー入りしたのペク・スンホや、パリ・サンジェルマン(PSG)でプレーしているイ・ガンイン、シュトゥットガルト所属のチョン・ウヨンらが先発に名を連ねている。

 試合は立ち上がりの2分に動く。左サイドでスルーパスを受けた佐藤が縦への突破から対峙した相手をかわし、強引に折り返すが、ここはGKイ・グァンヨンが先に触る。だが、こぼれ球を拾った重見柾斗が横へ繋ぐと、最後は内野航太郎が冷静に右足でゴールネットを揺らした。この試合最初の決定機を得点に繋げ、日本が先手を取っている。

 韓国は早い時間帯で1点ビハインドとなったが、慌てることなく良い形でゴールに迫る場面を増やしていく。21分、自陣での繋ぎを奪われたところからコ・ヨンジュンがミドルシュートを狙うも、シュートはわずかにゴール左へと外れる。その後も韓国が試合の主導権を握り続けると、27分にゴール前でペク・スンホがボールをキープ。シュートをブロックされたところからファン・ジェウォンにボールが渡ると、右足でクロスボールを送り、最後はファーサイドで待っていたチョン・ウヨンがヘディングシュートを沈めた。韓国が試合を振り出しに戻している。

 日本はなかなか試合を落ち着ける時間を作ることはできず、押し込まれる時間が続く。だが、追加点を許すことはなく、前半は1-1で終了した。

 後半に入ると韓国が逆転に成功。56分、ファン・ジェウォンが佐藤のプレッシャーの勢いを逆手にとって前進すると、ペナルティエリア手前で日本の選手を引き付けて斜めの方向へ繋ぐ。吉田真那斗のプレッシャーを受けながらもチョン・ウヨンが粘ってボールを残し、最後はチョ・ヨンウクが右足で押し込んだ。

 この試合初めて追いかける展開となった日本は、62分に吉田と内野を下げて関根大輝と鮎川峻、68分には重見に代えて谷内田哲平、さらに78分には奥田勇斗と西川潤を下げて小見洋太と日野翔太を送り出す。だが、日本はなかなか効果的な攻撃を披露することができず、同点とすることはできない。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 この結果、韓国がアジア競技大会3連覇を達成。なお、韓国の選手たちはアジア大会で金メダルを獲得したことにより、「体育要員」の資格による兵役特例の恩恵を受けられることが決まっている。

【スコア】
U-22日本代表 1-2 U-24韓国代表

【得点者】
1-0 2分 内野航太郎(U-22日本代表
1-1 27分 チョン・ウヨン(U-24韓国代表
1-2 56分 チョ・ヨンウク(U-24韓国代表

【スターティングメンバー】
U-22日本代表(4-2-3-1)
GK:藤田和輝
DF:吉田真那斗(62分 関根大輝)、馬場晴也、山﨑大地、奥田勇斗(78分 小見洋太)
MF:重見柾斗(68分 谷内田哲平)、松岡大起;松村優太、西川潤(78分 日野翔太)、佐藤恵允
FW:内野航太郎(62分 鮎川峻)

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