初戦を勝利で飾ったフットサル日本代表 [写真]=SHOKO
フットサル日本代表は7日、チャイニーズ・タイペイで行われているAFCフットサルアジアカップ2024 1次予選の初戦でオーストラリア代表と対戦した。
これまで東地区予選として行われてきた1次予選では対戦国との実力差があり、大きく点差をつけて勝利してきた日本。しかし、今回は抽選によってHグループに振り分けられ、フットサルW杯出場経験もあるオーストラリアとの緊張感のある一戦に臨んだ。
この日、スターティングメンバーとしてピッチに立ったのはGKファビオ・フィウーザ、FPオリベイラ・アルトゥール、吉川智貴、堤優太、清水和也の5人。昨年のアジアカップでベストゴールキーパーを受賞した黒本ギレルメが体調不良により離脱したため、初招集のフィウーザがゴールマウスを守ることとなった。
開始からおよそ30秒でオーストラリアがファーストシュートを放つと、日本も堤が左サイドからゴールを狙うが、枠をとらえることができない。堤のアシストから清水和也も決定機を作るが、これも決めきることができず3分が経過すると、内田隼太、チーム最年少の原田快がピッチに立った。体格がよくフィジカルコンタクトの強いオーストラリアに対し、人とボールを動かしながら先制を狙う日本。スコアが動かないまま第1ピリオドも中盤を迎えると、左サイドのアルトゥールが放ったシュートパスに吉川がファーで合わせて先制に成功。待望のゴールを奪った。さらに13分、PKを獲得した日本はこれをアルトゥールが沈めて追加点。第1ピリオドを2-0で折り返した。
第2ピリオドはGKファビオ・フィウーザ、FP石田健太郎、堤優太、清水和也、内田隼太でスタート。33分に右サイドでFKを得ると、キッカー原田のニアサイドに位置する清水がゴール前に走り込み相手の警戒を引きつけ、吉川が相手のディフェンスをブロック。フリーでボールを受けたアルトゥールが、この試合2点目となるゴールを決めた。さらに35分には、一瞬の隙を突いたカウンターからアルトゥールがハットトリックを達成。初戦勝利を目指した日本はFP全員がピッチに立ち、4-0の完封勝利で白星発進となった。
チームを率いる木暮賢一郎監督は「4-0という結果をポジティブに受け止めている。W杯予選のスタートであり、世界中でもいろいろな結果が起こっている。特にオーストラリアはW杯にも何度も出ている力のある国。東南アジアの大会には出ていたがアジアカップは久しぶりの出場であり、どういった準備をしているかなかなか見えない部分もあった。総合的に見ると勝敗、スコアを含めいい形で次につながったと思う。サポーターやメディア、配信を見てくれた方、フットサルファンに勝利を届けることができてうれしく思うし、感謝している」と試合を振り返った。
これまでの東地区予選と異なり、アジアカップ本戦のような高水準の試合となったことについては「オーストラリアはフィジカル的なアドバンテージがあり、大きく強くてパワーがある。途中からはロングボールやフィジカルコンタクトなど、彼らのストロングポイントを全面に出してきた。当然想定して準備はしていたが、素晴らしいポテンシャルのあるチームだったので、勝つことに加え成長につなげブラッシュアップしていく非常にいいゲームが展開できた」と感想を語った。
国内合宿から現地でのトレーニングを経て迎えた初戦、思い描いているチームモデルをどの程度出せたかを問うと「ゲーム構造(の成熟)には時間もかかるし、時間とともにひとつずつ選手は良くなっていく。今がベストでもなく、監督は魔法使いではないので、選手とともに時間をかけて課題を分析し、いいところを伸ばしながらしっかりとステップアップしていく。そういう意味ではいい階段を上っていることは間違いない。ただ、日本代表は期待もされる。そういった期待に応えられるように努力もするが、非常にうまく進んでいると思うし、新しいオプションを増やしながら成長している」と答えた。
1対1のシーンでも落ち着いて好守を見せ、日本代表デビューを完封で飾ったファビオ・フィウーザは「(デビューは)素晴らしい気持ち。でも、一番大事なのはチームが勝つこと。勝って試合を終えてうれしいという気持ちが強い。オーストラリアは体が強く、日本とは少し違ったチーム。でも、シュートもパスもうまくポテンシャルもある。いい試合をした」と笑顔を見せる。緊張はまったくしなかったといい「頭が良く素晴らしい選手たちとたくさん練習をした。監督もGKコーチも素晴らしく、コミュニケーションをたくさん取り、自信につながった」と試合を振り返った。完封については「フットサルは、ゼロ(失点)は難しい。でも、シュートを止めるのが好きだし、ゼロはもっと好き。それはGKの力だけではなく、(フィールドの)選手たちのディフェンスに助けられた」と喜ぶ。試合を終えてチェックしたスマートフォンには、日本やブラジルの友人から多くのメッセージが届いていた。その量は「やばい。数えられないくらい」。「次の試合は11日。もっと応援をお願いします」とファン、サポーターにメッセージを送った。
3ゴール1アシストと勝利に大きく貢献した主将のオリベイラ・アルトゥールは「開幕で緊張しても試合のコントロールができ、ミスがあっても修正できた。オーストラリアは強かったけど、ビデオを見て分析していたし、緊張しても勝てば問題はない。強いチームを作るためにそういった試合は大事」と振り返る。自身は緊張するかと問われると「いつも緊張するけど、ベテラン選手だから若い選手を助けなきゃいけないし、緊張してもプレーしなきゃいけない。それが僕の仕事」とキャプテンシーを見せた。1点目のアシストは「俺と(吉川)智貴は名古屋で3年間プレーをしていたから、智貴はいつもセグンドに入ると知っている。だからシュートパスのような形で出した」。得点のコツを問われると「2点目と3点目は少し運だね」と笑う。AFCが契約をしている弾性のあるタラフレックス素材のピッチは滑らず、ボールは「ゴムみたいな感じ」で走りが遅い。スピードのある日本のスタイルとは一番相性が悪いと話しながらも、想定と異なる動きをしたボールをしっかりと枠に飛ばす技術はやはり「運」とは言えないだろう。アジアカップ本戦の出場権を得るために、次戦でも得点に絡むプレーに期待がかかる。
白星発進をした日本代表は、11日にフットサルチャイニーズ・タイペイ代表と対戦。グループ2位でも出場権を得られるレギュレーションではあるが、2勝して首位での本戦出場を目指す。
【結果】
日本 4-0 オーストラリア
【得点者】
吉川智貴、オリベイラ・アルトゥール×3
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By サッカーキング編集部
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