チュニジア戦での先発が濃厚な鈴木彩艶
「明日の起用については、この準備を経て最終的に決めますが、(鈴木)彩艶にスタートから出てもらおうと思っています」
17日の『キリンチャレンジカップ2023』チュニジア戦に向け、前日会見に臨んだ森保一監督がスタメンを明言した1人が、パリオリンピック世代のGK鈴木彩艶だ。
鈴木は2022年7月のEAFF E-1サッカー選手権の香港戦でA代表初キャップを飾っているが、その時は国内組だけの陣容だった。
しかし、今回は欧州組のフルメンバーが揃ったチーム。最終ラインにも板倉滉や冨安健洋など主軸がズラリと並ぶ中、昨年6月に0-3で苦杯を喫したチュニジアとの再戦ということで、鈴木自身もモチベーションが一気に高まるはずだ。
「E-1の時よりも確実に自分自身成長してると思ってますし、シント・トロイデンで継続してゲームに出ている中での代表戦なので、自信を持ってプレーできると思います。その反面、E-1の時よりも相手のレベルが高いし、前回、日本が戦った時に敗れている相手。しっかりと自分自身のプレーを発揮できるように準備をしたいです」と21歳の若き守護神は目を輝かせた。
小学生時代から浦和レッズのアカデミーで育ち、10代の頃から年代別代表を飛び級で経験。2021年の東京オリンピックにもメンバー入りした鈴木彩艶だが、当時から「規格外の逸材」と評されてきた。
確かに190センチ、93キロという恵まれた体躯を誇り、W杯4大会連続出場の川口能活GKコーチ(現ジュビロ磐田)から「高さに加えて体重があるのが魅力」と太鼓判を押された選手は滅多にいない。その屈強なフィジカルをベースに、鋭い反応、精度の高いキック力を備えているのだから、誰もが大きな期待を寄せるはずだ。
浦和時代は西川周作という高い壁に阻まれ続けたが、今は所属先でも実戦経験を積み重ねている。その成果を思い切ってピッチ上で出せばいい。
今回、鈴木にとってのアドバンテージは最終ラインに陣取るであろうメンバーが東京五輪世代という点。チュニジア戦のDF陣は右から菅原由勢、板倉滉、冨安健洋、中山雄太と想定され、仮に冨安が左SBに回った場合には谷口彰悟が入ると見られる。谷口は鈴木が初キャップを飾った香港戦にも出ており、その経験値も心強いはずだ。
「コミュニケーションがしっかり取れるのでやりやすいし、パッと集まっても問題なくやれる。最終局面で自分自身が止めなければいけないシーンも出てくると思うけど、最後尾から自分が守りやすいように仕向けていきたい。いい環境作りをすることが大事だと思います」と本人も前向きに語っていた。
彼が意思疎通の重要性を改めて口にするのは、異国に赴き、息の合った守備組織を構築することの難しさを、身を持って体感しているからだろう。
今夏、赴いたシント・トロイデンは岡崎慎司や橋岡大樹ら日本人選手8人が在籍するクラブとして知られるが、目下、試合に出ている守備陣に日本人はいない。以前から英語の勉強をコツコツと続けていたという鈴木にしても、やはり細かいニュアンスまでは伝えられない。「DF陣には狙い通りには動いてもらえない」という現実を受け止めたうえで、対処法を考えるようになったという。
そんな所属先と比較すると、細部まで指示を伝えられる代表は非常にやりやすい場所に他ならない。チュニジアは縦に速い分、スペースのカバーリングや味方のサポートも的確に判断して遂行しなければならないし、身長が高いためクロス対応も重要になる。一つひとつのプレーを板倉や冨安らと協力しながら確実にこなし、クリーンシートで封じられれば、鈴木の自信も評価もより一層、高まるはずだ。
同時に、大岩剛監督が強調する「A代表経由パリ行き」の実現にも大きな一歩を踏み出すことになる。パリ世代は久保建英以外の選手がなかなかA代表に上り詰められていないだけに、スケールの大きな守護神には、今こそ突き抜けてほしいものである。
「まずファーストステップとして代表に呼ばれたことは非常に評価できるポイントだと思います。その先のためにもチュニジア戦で結果を出したい。ここで生き残るためには自分のプレーをもっともっと出していかなきゃいけない。無失点はもちろん目指していきますし、クロスに対してアグレッシブに対応するところや、シュートを打たせない、打たれた時の対応に集中したい。その上でキックからチャンスを作れるように狙っていきたいと思っています」
その言葉通り、守備の安定感とビルドアップを含めた攻撃力という鈴木らしさを示してくれることを、森保監督も心待ちにしているに違いない。大迫敬介や小島亨介、シュミット・ダニエル、中村航輔らライバルたちに挑戦状を叩きつけるべく、本当の意味での代表デビュー戦を悔いなく、堂々と戦ってほしい。
取材・文=元川悦子
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By 元川悦子