[写真]=Getty Images
10月9日、奥抜侃志の日本代表初招集が発表された。4月下旬に実施したインタビューで「年齢の近い選手が中心になってきているので、そこに自分も入っていきたい」と話していたドリブラーは、今季からドイツのニュルンベルクに移籍し、左ウイングのレギュラーとして活躍を続けている。日本代表招集の舞台裏や今季これからに向けた意気込みをたっぷりと語ってもらった。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
――10月に追加招集という形で日本代表入りを果たしました。招集を知ったタイミングやシチュエーションについて教えてください。
奥抜 クラブが主催する地域の子供たちと交流するイベントに参加している時、電話がかかってきて追加招集を知りました。何も知らなかったですし、ビックリしましたね。ただ、すぐに日本に行くということで、嬉しさよりも時間との戦いで(笑)。帰宅して3、4時間後にはもう出発だったので、本当に急な知らせでした。
――残念ながら体調不良での欠場もあり、日本代表デビューは叶いませんでした。
奥抜 大きなチャンスだったので、試合に出たかったです。体調に関しては仕方ないことなので、チュニジア戦に間に合うように休んでいました。日本を背負ってプレーしている選手たちの意識や準備などを感じられたことは収穫でした。
――10月の招集メンバーで面識があった選手はいますか?
奥抜 橋岡(大樹)選手と大迫(敬介)選手は年代別代表で一緒にやっていました。それ以外の選手、監督、コーチングスタッフとは初めてでしたが、一通りコミュニケーションを取ることはできました。
――日本代表入りを実感したような出来事はありますか?
奥抜 空港に到着した時、ゲートを出たら記者の方がいて写真も撮られて『こういうの本当にあるんだな』と思いました(笑)。
――改めて、日本代表はどんな存在になりましたか?
奥抜 これまで日本代表に入りたいという気持ちはもちろんありましたが、そこまで強く意識はしていませんでした。今は手の届くところまで来ていると思いますし、ワールドカップに出場したい気持ちは強くなりました。そのためにはチームで結果を残すことだと思うので、そこを意識してやっていきたいです。
――今夏ポーランド1部グールニク・ザブジェから、ドイツ2部ニュルンベルクへ移籍しました。前回のインタビューで「よくブンデスリーガの試合を見て刺激をもらっている」とお話ししていましたが、そのドイツでプレーすることになりましたね。
奥抜 いくつかオファーをいただけた中、ニュルンベルクに決めました。縦に速いサッカーは自分に向いていると思いますし、自分にとってドイツはとても魅力的な国なので、そこで新たな挑戦をしたいという気持ちでした。
――ポーランドとドイツ、どのあたりに違いを感じますか?
奥抜 スピード感が違いますね。一段階、二段階くらい違うなという感覚です。パススピードやカウンターへの意識、前線で攻めていてもボールを取られて即失点みたいなこともあります。
――以前のインタビュー「縦への仕掛けは通用する」というお話がありました。ドイツではいかがでしょう?
奥抜 まず対面する選手がシンプルに速い。一発でかわしても、もう一度食らいついてきますし、タイミングをズラす工夫などがないと簡単には抜けません。フィジカルでガンガン押してくるタイプの選手もいれば、リトリートしながら2枚で対策してくるチームもあって、そのあたりで難しさは感じます。
――ただ、これを乗り越えた時、もう一つ上のレベルに行けるというような感覚もあるのではないでしょうか?
奥抜 そうですね。リーグ全体のレベルとしては上がったと思います。通用する部分はあるので、もっと得点やアシストという結果を残していきたいです。今は特にカットインからのシュートを練習しているので、自分の武器にしていきたいです。
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――ニュルンベルクでの生活についてはいかがでしょう?
奥抜 ニュルンベルクはすごく良い街ですし、不自由なく楽しく過ごせています。ずっとここに住めるくらいの感覚です(笑)。
――チームメイトには林大地選手がいます。チーム内に同じ日本人選手がいるというのはいかがですか?
奥抜 面識はなく、こっちで「初めまして」という感じでした。年齢的には2つ上なのですが、兄貴肌でいろいろと助けてもらっています。よく食事にも連れていってくれますし、日本語で話し合える存在がいるのは大きいですね。
――海外移籍という夢を叶え、日本代表入りも果たしました。改めて、ここまでのキャリアを振り返っていかがでしょうか?
奥抜 大宮に在籍していた頃は、ここでプレーできるとは想像すらしていませんでした。大宮時代はケガも多く、コンディションが上がっても再びケガに苦しむこともありました。海外に来てから一度もケガはありませんし、そういった面でもタフに成長していると思います。環境やスタイルが全く違うポーランド、ドイツでプレーして、本当に濃い日々を過ごせていると思います。
――J1を経験せずに海外移籍、日本代表入りする選手はそこまで多くないと思います。
奥抜 珍しいとは思います。年齢的にもJ1でプレーすることを選んでいたら、欧州に行くことはできなかったと思いますし、この決断は間違っていなかったです。
――今後はどんなキャリアを送りたいですか?
奥抜 チャンピオンズリーグには出場したいです。試合には出ていませんが、10月の代表活動に参加してコンディション調整が大変でした。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグにも出場して、週末の試合と代表活動に参加している選手は本当にすごいなと思います。それくらいタフな選手になりたいです。今はすごく大事な時期だと思っています。自分の中であと一歩という感覚はあるので、得点・アシストの数字面にこだわっていきたいです。
――古巣の大宮への思いも聞かせてください。
奥抜 試合結果は常にチェックしていました。まだ決まってはいませんが、来季J3を戦うことになれば、1年でのJ2復帰を目指して頑張ってほしいです。アカデミーを含め、素晴らしい選手たちがたくさんいます。もっともっと上を目指してほしいですし、自分は一人のサポーターとして応援しています。
――キャリアの終盤でもう一度大宮でプレーしたい気持ちはありますか?
奥抜 これから何が起こるかはわかりませんが、できれば大宮でキャリアを終えたいです。その気持ちは強く持っています。
――では、今季これからの意気込みをお願いいたします。
奥抜 公式戦ここまで3得点2アシストなので、前半戦で5得点が目標です。アシストもどんどん増やしていきたいですし、目に見える結果を出して、チームの核となる選手になっていきたいです!
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By 三島大輔
サッカーキング編集部