[写真]=兼子愼一郎
追加招集で初の日本代表入りを果たした三浦颯太(ヴァンフォーレ甲府→川崎フロンターレ)が、日本代表デビューを飾った。
史上初の“元日決戦”となった『TOYO TIRES CUP 2024』、日本代表は後半に5得点を奪いタイ代表を下した。三浦は森下龍矢に代わり、68分から左サイドバックのポジションに入ると、持ち味の推進力とスピードを生かしてサイドを活性化。「短い時間でしたけど、サポーターの皆さんの応援もあって、A代表を感じられた試合でした」と振り返った。
三浦にとって国立競技場は縁深いスタジアムだ。特別指定選手として2022年に5試合に出場しているが、プロデビューを飾ったのは、国立競技場で行われた『FUJIFILM SUPER CUP 2023』。またAFCチャンピオンズリーグでも、甲府は国立競技場をホームとして使用しており、代表デビュー戦という大舞台でも「いつも通り」ピッチに立った。
国立競技場でプロとしての第一歩を踏み出し、長かったシーズンを日本代表の一員として国立競技場で終えることになった。「本当に濃いシーズンでした。脳震盪やケガ、ACLもあった。一番最初のスーパーカップから始まって、まさか締めが日本代表とは思ってもいなかったです。すごく充実したシーズンでした」と振り返る。スタンドには三浦を後押しするゲーフラや横断幕があり、「嬉しかったです」と笑顔で話す。「今日も甲府のサポーターがゲーフラを作ってくれて感謝しています。僕が川崎Fで活躍することが、甲府に対する恩返しになると思う。そういった形に恩を返していきたい」。
「日本代表は練習での判断や基礎技術の高さ、プレースピードは一つも二つもレベルが上。改めてここでもっとサッカーがしたい」と決意を新たにした三浦。川崎Fでさらなる飛躍を遂げ、日本代表定着を誓った。
取材・文=三島大輔
By サッカーキング編集部
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