ベトナム戦で先発した守田 [写真]=AFC
2019年に優勝を果たし、王者として臨む今大会開催国のカタールが2連勝でいち早くグループリーグ突破を決めるなど、ここまで強豪国の取りこぼしがない形で進んでいるAFCアジアカップカタール2023。
日本代表も初戦のベトナム戦で一時リードを許すという不本意な展開を強いられたが、最終的に南野拓実や中村敬斗らの個の力で逆転。白星発進で19日の第2節イラク戦にグループ突破を懸けることになる。
「今の日本は選手層がかなり厚いですし、全ポジションに少なくとも2人はいる。いい意味で(前回とは)変わったと思います」と前回大会経験者の冨安健洋は前向きに発言。森保一監督も試合ごとにターンオーバーできるだけの陣容を揃えているという確固たる自信があるはず。次戦に向けても数人の入れ替えに踏み切ると見られる。
しかしながら、遠藤航と守田英正の“鉄板ボランチ”は変えにくい。マルチ型の旗手怜央、進境著しい佐野海舟もいい選手だが、グループ最強の敵と目されるイラク戦はやはり安定感ある2人がピッチに立たないと難しくなる。そこは外さないだろう。
彼らに求められるのは、試合を確実にコントロールするリーダーシップだ。特に守田はベトナム戦で素早い修正ができなかったことを反省していただけに、より高度な修正力や統率力を発揮しなければならない。
「初戦であれだけいいチームと戦えて、課題をもらえたので、そこはプラスに捉えています。ただ、ベトナム戦ばかりに引っ張られすぎないようにしないといけない。イラクは結構、縦ポンとか速い攻撃、大胆なサッカーをしてくるチーム。あまり人を意識しすぎてもスペースをさらけ出してしまうだけなので、バランスはしっかりとコントロールしたいと思います」と神妙な面持ちでコメントしていた。
イラクがベトナム以上に個の力に秀でた相手というのは、日本代表の全員が認めるところ。ボランチ、ウイング、サイドバックのトライアングルが流動的に動いてくる上、トップ下のジダン・イクバルと最前線のモハナド・アリらの能力も高い。しかも初戦のインドネシア戦こそ4バックだったが、5バックの可能性も十分に考えられる。だからこそ、迅速な判断と対応力が重要になる。そこは守田自身も肝に銘じている部分である。
「ピッチ内で修正点を早く共有するポイント? それは自分次第かなと思います。前回みたいに4-2-3-1から4-1-4-1にするのは僕が上下するだけなんですけど、それによって、相方の航を真ん中でどっしり構えさせたりとか、守備の行き方が必然的に変わる。自分が(ポジショニングを)結構、勝手に決めていることが多いけど、チームに『次、こうしてほしい』『ああしてほしい』というのを、いかに話せるかが大事」と本人も積極的なアクションの重要性を改めて強調していた。
次戦は相手が強くなる分、ピッチ上で迷っている時間的余裕はない。何かアクシデントに直面したら、守田自身が強引にチーム全体を動かすくらいの気概を持って取り組んでもいいのではないか。
「どの試合においても、ボランチはキーになると思いますけど、自分ところでもうちょっとゲームコントロールできれば」と、本人も攻守両面でリードしていく意識を高めている。それができれば、日本の攻撃はより活性化するだろうし、ゴール数も自ずと増えていくに違いない。
一つイメージしたいのは、昨年10月のチュニジア戦だ。あの試合の守田はトップ下に入った久保建英をサポートし、伊東純也との共存を可能にした。鋭い感性と戦術眼は特筆すべき部分だと言っていいほどだった。
彼を軸に“周りを生かして自分も生きるサッカー”ができれば、日本はそこまで苦しむことなく2連勝できるはず。イラク戦で確固たる自信と手ごたえをつかんでおけば、カタールやサウジアラビア、韓国といった強国との対戦が続く決勝トーナメント以降にも弾みがつくに違いない。
2019年の前回大会を振り返ってみると、守田はメンバー入りしながらカタールに着いた矢先に負傷してチームを離れた苦い経験がある。その悔しさを本人も忘れてはいないはず。期待のボランチ離脱を機に森保監督もやりくりに苦悩し、冨安を1枚上げたり、追加招集の塩谷司を使ったりと試行錯誤が続いた。大会途中には青山敏弘もケガで帰国してしまい、最終的に準決勝のイラン戦で遠藤もケガ。決勝のカタール戦は敗れた。守田がいれば、もう少し余裕を持った戦いができたのに、と指揮官も悔しさをかみしめたことだろう。
そんな5年前から守田の立場も大きく変化。今では日本代表に不可欠な絶対的ボランチへと変貌を遂げた。高度な国際経験値と視野の広さ、マネジメント能力を遺憾なく発揮するのはまさに今。イラク戦では見る者の度肝を抜く守田の一挙手一投足をぜひとも見たい。
取材・文=元川悦子
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By 元川悦子