今年1月よりルートン・タウンでプレーしている橋岡 [写真]=Getty Images
現在、日本代表は千葉県内にてFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表戦に向けたトレーニングを実施している。19日、DF橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)が報道陣の取材に応じ、1月のプレミアリーグへの移籍や新天地での手応え、日本代表活動に向けた意気込みなどを口にした。
橋岡は今年1月、約3年間の月日を過ごしたベルギーのシント・トロイデンを離れ、イングランドのルートン・タウンへ完全移籍。“世界最高峰”と称されるプレミアリーグへの挑戦権を勝ち取った。橋岡は「3年は周りから見れば長いかもしれないし、僕自身も長かったと思います」とステップアップまでの日々を振り返り、「最初は1年や1年半で(ベルギーを)出たいという気持ちもありました」と本音も口に。一方で「でも、もがいてもがいて、ずっと自分のやるべきことをやって、結果としてプレミアリーグに移籍することができた。やってきたことは間違ってなかったのかなとも思います」とも語り、ある程度の自信も掴んでいる。
だが、プレミアリーグの舞台でプレーすることのみで満足するつもりはない。橋岡は「行けたのはすごい嬉しいです」と前置きしつつも、「行けただけで満足する選手にはなりたくない。行って、活躍して、そこから僕はここに来て良かったなと思います。まずは安定して試合に出ること、スタメンを取ることが大切です」と語る。「ここが僕のゴールではない。ここで活躍して、またもう1個ステップアップするのは、僕の1つの目標でもある」とさらなる高みを見据えた。
加入直後は新たな環境への適応に時間を要したこともあり、なかなか公式戦での出番は訪れなかったが、2月28日に行われたFAカップ5回戦のマンチェスター・シティ戦(●2-6)に途中出場し、新天地でのデビューを飾った。結果的には、昨季トレブル(プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグの3冠)を達成した欧州きっての強豪相手に初出場を飾ることとなったが、「ものすごく刺激になった」とそのピッチで感じた気持ちを明かす。「今現在、世界最高のクラブと言っても過言ではないクラブが相手だったので」と話したが、「僕の中では、相手が強い方が燃えると言う気持ちもあります」と語り、存在感をさらに高めていくため、次のような言葉で意気込んだ。
「1試合1試合が本当に人生変えるチャンスだと思っています。相手がすごい選手ばかりの中で、完封しちゃえば、『こいつすごいな』ってなりますし。本当にそのくらいのリーグだと思ってるので、そこで継続して自分のパフォーマンスが出せればいいなと思っています」
マンチェスター・シティ戦でのデビューを皮切りに、プレミアリーグでも2試合連続で途中出場すると、今月14日に行われた第17節延期分のボーンマス戦(●3-4)では初のスタメンに名を連ねた。徐々にプレミアリーグのピッチに立ち続ける中、橋岡は「やっぱり球際の強さ、試合でのインテンシティの高さは、ベルギーリーグとは全く違います」と感想を明かす。その感覚を「もう休む時間がない」と表現すると、「本当に90分間集中し続けないといけない、タフなリーグだと思います」と続けている。
そんな環境の中で、橋岡は自分の強みが通用するという手応えも得ている。「もちろんまだまだ足りない部分はありますが、対人の部分で『やれる』というのは思いました」と明かした橋岡は、その充実感を「毎試合学んでいくという意味でも、本当に良いリーグです。毎試合、本当に成長できる」という言葉で表現した。
プレミアリーグで徐々に出番を増やしたことで、今回の代表活動では昨年10月以来の招集がかかった。「僕のルートンでのプレーが評価されて、代表に呼ばれてると思うので、そこの良さを出しつつ、代表で求められることもやらないといけない」と気を引き締めたが、「やっぱり代表は刺激のある場所」とメンバーに戻ってきた喜びも明かす。
ルートン・タウンでは3バックの一角を務めているが、本職は右サイドバック。「どこのポジションも高いクオリティできる選手はものすごく貴重です。そういったふうになりたいと思っています」と語ったが、どのポジションであろうと自分にできることをやるだけ。代表ではなかなかメンバーに定着できない日々を過ごしてきたが、継続して成長を続けることで、チームに不可欠な存在となっていけるはずだ。
「僕の特徴である対人の部分は、もっともっとこのチームでも出さなければならない。そういう自分の強みを前面に出しつつ、代表で求められてることもやる。難しいところもありますけど、自チームでレベルアップしつつ、代表に来たときに『毎回こいつなんか成長してるな』って思わせるくらいの感覚でやっていけば、代表でももっともっと活躍できるのかなと思います」
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By サッカーキング編集部
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