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フットサル日本代表、W杯出場権を懸けアジアカップに臨む

2024.04.15

 AFCフットサルアジアカップタイ2024が17日に開幕する。

 今大会は、9月に開催予定のFIFAフットサルワールドカップウズベキスタン2024予選を兼ねる。前回のアジアカップで優勝を収めたフットサル日本代表はグループCに属し、W杯出場権獲得と大会2連覇を懸け、18日にフットサルキルギス代表との初戦に臨む。

 2016年にW杯出場を逃し、2021年はコロナ禍の影響で予選が中止。フットサル日本代表は過去の大会での成績によりW杯に出場した。アジア予選を勝ち抜き出場権を得てのW杯出場となれば、2012年大会以来14年ぶりとなる。

 3月30日から国内合宿を行った日本代表は、Fリーグのオフシーズンでマッチメイクが難しい中、最終日にディビジョン2所属のリガーレヴィア葛飾とトレーニングマッチを行った。序盤こそゴールが遠かったものの、自力の差を見せ8-0と大差をつけて勝利。その後、タイに渡ると2016年までフットサル日本代表監督を務めたミゲル・ロドリゴ監督率いるフットサルタイ代表との国際親善試合や、フットサルオーストラリア代表とのトレーニングマッチで本大会に向けた最終調整を続けている。

新井裕生

左利きのピヴォとして活躍が期待される新井裕生(中央) [写真]=SHOKO

 2023-2024シーズンのFリーグ得点王に輝いた新井裕生は、国内合宿前に木暮賢一郎監督から「裕生を選んだことの意味を考えてほしい」と声をかけられたという。木暮監督就任以降、継続して選出されていたわけではなく、代表のプレースタイルがクワトロ中心だった時期にはラージリストからも外れていた。「攻撃的なピヴォのポジションはそこまで必要とされていないのではないか」とあきらめかけていた時期もあったというが「自分のやることは変えず、思い描いていたプレーを続けてきた結果、こういうチャンスをもらった。年齢的にも真ん中より上の立ち位置なので、僕を選んでくれた意図をしっかり汲み取って、ピッチ内外でチームに影響を与えたい。自分の良さを緊張せずに発揮できたらと思う」と意気込む。新井が得意とするピヴォの位置から下りて戻る流動的な動きで、堅い守備や引いて守る相手のリズムを崩す起爆剤となることが期待される。

 スペインのインダストリアス・サンタ・コロマに所属する平田ネトアントニオマサノリは、国内合宿の途中からチームに合流した。最終日のトレーニングマッチ後には、チャンスを作りながらもゴールをこじ開けられなかった序盤に触れ「前回大会のサウジアラビア戦もまさしくそんな感じで、点が入らずに失点し、悪い流れでそのまま負けてしまった。僕も(清水)和也も裕生も違うタイプではあるが、やっぱりピヴォとしては少しでもチームのシュート数を増やせるように3人で考えていかないといけない。それが自分たちの仕事なので、もう少し深さを取ったり、シュートにいける形を増やしたりしていきたい」と振り返った。しかし、タイに渡ってからもタイに1-2で敗戦し、オーストラリアには3点を先取されてしまう。平田の2得点の活躍もあり3-3で引き分けたものの、本戦でも攻撃面が課題となりそうだ。

平田ネトアントニオマサノリ

ベテランとしてチームをけん引する平田ネトアントニオマサノリ(右) [写真]=SHOKO

 平田は2021年のW杯直前合宿にも選出されていたが、負傷の影響もありW杯出場を逃した。しかし、その後も経験を重ねた結果、余裕を持つことができるようになったと話す。「プレーに余裕が持てるようになった分、コミュニケーションも楽に取れるようになり、以前より周りが見えるようになった」という平田は、「アジア予選を初めて経験する選手がほとんどなので、僕や和也がピッチ内外で若手を引っ張りサポートできるようにしたい」と頼もしさを見せる。W杯出場権獲得や連覇の懸かる大舞台となるが「僕は常に1試合、1試合が決勝だと思っている。それにプラスして、日本代表のエンブレムをつけたら誇り持って全力でプレーしないといけないという責任や自覚はみんなが持っているので、ひとつひとつの試合をしっかりと勝ち抜いていきたい」と意気込みを語った。

招集メンバー、スケジュールは以下のとおり

フットサル日本代表
GK
黒本ギレルメ/しながわシティ
フィウーザ・ファビオ/湘南ベルマーレ

FP
ALA 吉川智貴/名古屋オーシャンズ
FIXO オリベイラ・アルトゥール/深圳南嶺鉄狼(中国) ※負傷のため離脱
ALA  ⾧坂拓海/バルドラール浦安
PIVO 新井裕生/しながわシティ
PIVO 平田ネトアントニオマサノリ/インダストリアス・サンタ・コロマ(スペイン)
PIVO 清水和也/名古屋オーシャンズ ※負傷のため離脱
FIXO 石田健太郎/バルドラール浦安
ALA 堤優太/しながわシティ
FIXO 山田凱斗/インテル・モビスターFS(スペイン)
ALA 甲斐稜人/名古屋オーシャンズ
ALA 金澤空/名古屋オーシャンズ
ALA 山中翔斗/ペスカドーラ町田

【追加招集】
ALA 仁部屋和弘/バサジィ大分
FIXO 安藤良平/名古屋オーシャンズ

【サポートメンバー】
GK ピレス・イゴール/バルドラール浦安
▼日程
AFCフットサルアジアカップタイ2024 グループステージ
第1戦 4月18日(木)18:00/日本時間20:00 vs キルギス代表
第2戦 4月20日(土)18:00/日本時間20:00 vs 韓国代表
第3戦 4月22日(月)18:00/日本時間20:00 vs タジキスタン代表

※3戦ともDAZNでライブ配信

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By サッカーキング編集部

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