「AFC U23アジアカップ カタール2024」のグループB第2節が19日に行われ、パリオリンピック2024(パリ五輪)出場を目指すU-23日本代表は、U-23UAE代表戦と対戦した。
初戦から中2日で迎えた今回の一戦、U-23日本代表を率いる大岩剛監督は初戦から大幅にメンバーを変更。GK小久保玲央ブライアン、DF関根大輝、MF山本理仁、MF山田楓喜の4選手以外を入れ替え、山本を中盤の底に、インサイドにMF川﨑颯太とFW荒木遼太郎を置いた「4-1-4-1」を採用し、最前線にはFW藤尾翔太を据えた。
この試合に勝利すると最終節を残して準々決勝進出が決まる日本は、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せ、相手陣内で試合を進めていく。11分、右サイドで川﨑とのワンツーから中に入ってきた山田がボックス手前から左足を一閃。強烈なミドルでゴールを脅かすと、13分には左サイドでボールを持った佐藤恵允がカットインから右サイドへ展開。高い位置に姿を見せた右サイドバックの関根もミドルレンジからシュートを放っていく。
20分にも左サイドでボールを持った荒木が右足でゴールを狙うが、このシュートはクロスバーに阻まれる。25分、今度はボックス右で山田からのスルーパスを受けた荒木が折り返しを狙い、DFの手に当たったかに思われたがノーホイッスル。さらに右サイドでボールを持った山本の左足クロスに右から中央に入ってきた佐藤が頭で合わせるも、これはGKの好守にゴールを阻まれた。
しかし27分、佐藤のヘディングシュートで得たCKから日本が先手を奪う。左サイドで得たCKは逆サイドへ流れるが、これを右サイドで受けた山本が左足でファーサイドへ。このクロスを木村誠二が頭に当てると、ボールは左ポストに当たってゴールへ。終始押し気味に試合を進めた日本が先制に成功した。その後も攻め手を緩めない日本はセットプレーの流れから佐藤や木村、山田がゴールへと迫ったが、あと一歩のところで阻まれてしまう。
40分過ぎのピンチをGK小久保の好セーブで凌ぐと、前半アディショナルタイムにボールを持ち上がった川﨑がボックス内で倒されてPKを獲得。リードを広げる好機かと思われたが、VARが加入した結果、先にボールに触れていたとしてPKは取り消しに。結局、日本が1点をリードしたまま試合を折り返すことになった。
迎えた後半も主導権を握ったのは日本。相手陣内に押し込みながら藤尾が起点となり、佐藤のシュートやセットプレーでゴールに迫る。60分に右サイドでの連係から荒木にビッグチャンスが訪れるが、ゴール前へのセンタリングを選択したボールは精度を欠き、直後に左サイドから大畑歩夢のセンタリングがネットを揺らした場面は、VARの介入がありフィールド・オン・レビューの末にオフサイドとなった。
突き放せそうで突き放せない日本は64分、山田に代えてMF平河悠を投入。すると直後の66分、左サイドを駆け上がった大畑がゴールライン際からゴール前に折り返すと、ニアサイドに飛び込んだ川﨑が頭で合わせ、待望の追加点を奪った。74分にはMF松木玖生とFW細谷真大を送り出し、その両者に決定機が訪れるが3点目を奪うことはできないまま試合終了を迎えた。
この結果、先に試合を終えていたU-23韓国代表と共に2試合を終えて勝ち点6を獲得。グループ2位以内を決め、22日に行われる最終節の日韓戦でグループ首位の座をかけた“決戦”に臨むことになる。
【スコア】
U-23UAE代表 0-2 U-23日本代表
【得点者】
0-1 27分 木村誠二(U-23日本代表)
0-2 66分 川﨑颯太(U-23UAE代表)
【出場選手】
▼U-23日本代表
GK:小久保玲央ブライアン
DF:関根大輝、鈴木海音、木村誠二、大畑歩夢
MF:山本理仁;山田楓喜(64分 平河悠)、川﨑颯太(87分 内野航太郎)、荒木遼太郎(74分 松木玖生)、佐藤恵允
FW:藤尾翔太(74分 細谷真大)
【グループB順位表】
勝ち点6 韓国(得失差+3)
勝ち点6 日本(得失差+3)
勝ち点0 UAE(得失差−3)
勝ち点0 中国(得失差−3)
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By サッカーキング編集部
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