インドネシア代表を4-0で下した日本代表 [写真]=Getty Images
FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第5節が15日に行われ、日本代表とインドネシア代表が対戦した。
歴代最強との呼び声高い日本代表は、FIFAワールドカップ26に向けたアジアの戦いで未だ無敗を継続。2次予選で6戦全勝無失点と圧巻の成績を残すと、難敵が集う最終予選でもその勢いはとどまる所を知らず。9月には中国代表を7-0、バーレーン代表を5-0で下し、先月には“鬼門”とされていたアウェイでのサウジアラビア代表戦を2-0で終えた。オーストラリア代表とは1-1のドローに終わったが、ここまで3勝1分の勝ち点「10」で首位を快走している。
年内最後の活動となる今月の2試合はいずれもアウェイでの戦いとなり、今節はインドネシア代表と激突。近年はAFCアジアカップでベスト16に進出するなど飛躍的な成長を遂げており、その背景には世界中に散らばった同国にルーツを持つ選手たちを帰化させるという強化策がある。今予選は未勝利で最下位に沈んでいるものの、サウジアラビア、オーストラリア、バーレーンといずれも引き分けており、日本代表にとっても決して侮ることができない相手だ。
大量の雨が降りしきる中、序盤から日本がボールを保持し、インドネシアが5-4-1のブロックを形成して迎え撃つ展開となる。9分、日本陣内にロングボールが蹴り込まれると、板倉滉が処理に手間取り、ラグナー・オラットマングーンがGKと1対1に。大きなピンチを迎えた日本だったが、距離を詰めた鈴木彩艶が体でブロックして事なきを得る。18分には中盤で細かくパスを繋いで右サイドへ展開。堂安律のクロスに小川航基が頭で合わせたが、枠を捉えることはできなかった。
ボール保持率を高める日本は23分、左から中央に絞った三笘薫が起点となり、縦パスを引き出した鎌田大地がミドルシュートを放つも得点には至らず。直後にもライン間を突いた攻撃から堂安がシュートに持ち込んだがGKにキャッチされた。徐々に敵陣内にスペースが生まれると、35分には高い位置を取った町田浩樹がボックス内の守田英正へ鋭いパスを送る。ワンタッチでのフリックを受けた鎌田がGKを引き付けゴール前の小川へラストパスを送ると、これがジャスティン・ハブナーのオウンゴールを誘発し、待望の先制点を奪った。
先制点からわずか5分後、左サイドに落ちた鎌田が前方のスペースへスルーパスを送り、抜け出した三笘が右足アウトサイドで中央へ折り返す。斜め後方から走り込んできた南野拓実が左足で合わせると、低く鋭いシュートが左ポストを叩いてからネットに吸い込まれた。日本が見事な崩しで追加点を奪う。序盤には危険なシーンを作られ、コンパクトな守備ブロックの攻略にやや苦戦したものの、気付けば日本の2点リードで前半を折り返した。
日本は後半開始と同時に前田大然を投入。前田は左ウイングバックに入り、三笘が2シャドーの一角へとポジションを移した。49分、日本は前線からハイプレスを敢行すると、相手GKのパスミスを守田がカット。対峙したDFの右側へボールをずらし、そのまま右足でゴール左下隅に流し込んだ。3点差とした日本はセットプレーからいくつかピンチを迎えるも、守備陣が体を張った対応を見せ得点を与えない。
62分には2枚替えを敢行し、伊東純也がシャドー、菅原由勢が右ウイングバックに入る。すると69分、この2人が日本に4点目をもたらす。伊東との細かいワンツーで右サイドを突破した菅原が抜群の加速でボックス内へ侵入。最後は角度の厳しいところから強烈なシュートをゴール左上に突き刺した。その後、ややペースが落ちた日本は80分に大橋祐紀と旗手怜央を投入。終盤にかけては大橋や旗手、伊東、前田らにチャンスが訪れるが、インドネシアも必死の守備を見せる。
試合はこのまま4-0で終了し、日本がアジア予選無敗を継続している。次節は19日に行われ、日本はアウェイで中国と、インドネシアはホームでサウジアラビアと対戦する。
【得点者】
1-0 35分 ジャスティン・ハブナー(オウンゴール/日本代表)
2-0 40分 南野拓実(日本代表)
3-0 49分 守田英正(日本代表)
4-0 69分 菅原由勢(日本代表)
【スタメン】
日本代表(3-4-2-1)
GK:鈴木彩艶
DF:橋岡大樹、板倉滉、町田浩樹
MF:遠藤航、守田英正、堂安律(62分 伊東純也)、鎌田大地(80分 旗手怜央)、南野拓実(HT 前田大然)、三笘薫(62分 菅原由勢)
FW:小川航基(80分 大橋祐紀)
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By サッカーキング編集部
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