[写真]=AFC
U-20ワールドカップの“アジア最終予選”を兼ねるAFC U20アジアカップが12日に開幕した。
“ロス五輪世代”に当たるU-20日本代表は、グループステージの2試合を終えて1勝1分。20日に行われるU-20韓国代表との最終節に突破を懸けて臨むこととなった。U-20タイ代表に3-0と快勝するスタートとなった日本だが、続くU-20シリア代表戦は常に先行を許す苦しい流れとなり、途中出場のFW高岡伶颯(日章学園高校/サウサンプトン内定)のゴールで2-2のドロー。“引き分け以上で自力突破”というシチュエーションで最終戦を迎えている。
敗北しても裏カードの結果次第で突破自体ができる可能性はある。しかも対戦相手の韓国は2連勝ですでに突破が決まっているという何とも微妙な状況だ。また1位抜けと2位抜けで日程が大きく変わる、あるいは2位抜けだと長距離移動を強いられるといったことは今大会だと特にない。また対戦相手はイランとウズベキスタンのどちらかになるが、正直に言ってどちらも手強く、“選びたい”相手でもない。韓国も引き分けならば1位抜けという状況なので、これが普通の対戦相手との普通の試合であれば、 “暗黙の握手”が成立する状況である。
ただ、そこで入ってくる“日韓戦”というファクターが試合をややこしくするのだろうか。船越優蔵監督は「日韓戦だと意識するのは、多分我々(の世代)だけ」と笑って言うように、日本サッカーの若い世代に「韓国が相手だから」という特別な感情はそれほどない。こうした変化は韓国側も同じで、かつてのような熱すぎる温度感を“日韓戦”から感じることはすっかりなくなった。
もちろん、GK荒木琉偉(G大阪)が日韓戦を「ダービー」と認識していたように、周囲からの注目度がどうも普通と違うようだという意識はもちろんあり、「韓国には負けられない」というコメントは出てくる。そもそも負けたら敗退という緊張感はあるのだから、メンタルな部分は当然のように重要なファクターとはなるだろう。
ただ、それは「気合いを入れろ!」といった単純な話ではない。もちろん気合いは入れておいてほしいのは前提なのだが、チームとして「冷静に試合を運べるか」というほうが大事なテーマだ。船越監督が「75分以降にどういう風に時計の針を進めていくのか。条件も言いながらやる」と言うように、「最低でも引き分け」という大前提を共有しつつ、試合を運んでいくことになる。例えば、1点リードしていながら後半に追い付かれ、慌てて取り返しにいったら再失点……というようなシナリオは避けなければいけない。
船越監督がコーチを務めていた前回のU-20ワールドカップのグループステージでは、まさにこうした流れにハマり、有利な状況から一気に敗退まで落ちてしまった。この再現をしているようでは話にならない。日韓戦だからこそ、あえてクールに戦いたいところだ。また、最大の決戦はあくまで中2日で迎える世界大会の切符を懸けた準々決勝。相手(イランかウズベキスタン)が中3日でこの試合に臨んでくるという日程上の不利もあるため、この試合で燃え尽きるわけにもいかない。それは日韓両国に共通する事情でもある。このため、疲労のある選手や累積警告による出場停止リスクのある選手の起用は、自ずと慎重な判断にもなるだろう。
多くのメディアが煽るであろう「日韓両国の意地とプライドを懸けた大決戦!!」といった趣の試合にはならないと思うが、次へのステップをしっかり踏むために大事な試合には違いない。周囲の雑音に左右されることなく、やるべきことをやって取るべき勝ち点を確保し、最大の決戦に繋げる意義ある“日韓戦”としてほしい。
取材・文=川端暁彦
AFC U20アジアカップ中国2025
グループD第3節
U-20日本代表 vs U-20韓国代表
2025年2月20日(木)日本時間16時キックオフ
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By 川端暁彦