FOLLOW US

「強い信念を持ったチームがW杯に行ける」U-20日本代表、“勝てば世界切符・負ければ解散”の大一番イラン戦へ

2025.02.23

[写真]=AFC

「負けたら終わりのこの試合。でも、一番選手を成長させてくれる。この試合でやれるのがホンモノなんです」

 AFC U20アジアカップの準々決勝を前に、そう語ったのは団長を務める山本昌邦ナショナルチームダイレクターだ。決戦を前にした、最後のトレーニングを見守りながら、そう漏らした。U-20ワールドカップにおけるアジアの出場枠は“4”。つまりベスト4進出で予選突破が決まる。逆に言えば、ベスト8での敗北は、チーム解散を意味することとなる。

「もちろん、緊張がある試合。ワールドカップ出場を決める大切な試合だし、こういう試合は負けたら終わり」(DF髙橋仁胡/セレッソ大阪)

 選手たちかも「負けたら終わり」という言葉は頻繁に登場した。そういうプレッシャーが自然とかかっていることが伝わってくる。

 年代が下のAFC U17アジアカップ(2023年)で同じように“負けたら終わりの準々決勝”を経験している選手たちもいる。彼らもまた、このプレッシャーを一様に「難しい」と形容するが、同時にそれを乗り越えたことがあるタフネスも感じさせている。

「次はもう負けたら終わりだし、緊張感だったりプレッシャーだったり、いろいろあります。でも、やっぱそういう試合ができるのはサッカー選手として幸せなことだし、間違いなく成長もできる試合だと思っている」(MF中島洋太朗/サンフレッチェ広島)

「甘い試合にはならないし、僕もU-17の(準々決勝)オーストラリア戦を知っていますけど、あんな苦しい試合はなかったし、僕は途中から出たのにクソきつい感覚になる試合だった。強い信念を持ったチームがワールドカップに行ける。いまもワクワクしかしていない。こういう試合は楽しいですよ」(FW高岡伶颯/日章学園高校、サウサンプトン内定)

 そして忘れてはいけないのは、キツくてプレッシャーを感じるのは相手も同じということ。日本と対峙するU-20イラン代表の面々もこの緊張感と向き合いながら試合を進めるしかない。独特の“キツさ”が試合を締め付けてくるような雰囲気は、勝てば世界大会、負ければ終わりの天国と地獄が極端に分かれる準々決勝が唯一無二だ。

 イランはA代表のアジアカップで日本に勝利しており、そのときの経験を喧伝しているとも伝わる。逆に日本はU-17時代のアジアカップ準決勝でイランに快勝しており、当時の経験が大きな財産であり、自信の源だ。2023年のU-17ワールドカップでも活躍しているFWエスマイル・ゴリザデを軸にしたイランの攻撃陣はかなり強力で、まずは序盤に“一発”を食らわないようにしたいところ。グループステージのシリア戦の反省は重要な材料になるだろう。2年前のU20アジアカップを飛び級で経験し、この“準々決勝”を肌で感じている髙橋は、試合のポイントについて、まず精神面を強調する。

「みんながメンタルを強く持って、相手に先に点を取られても文句を言ったりするのではなく、どうやって1点を取るかを考える。ポジティブな考えを常に持たないといけない試合になる」

 もう1点は試合運び。「自分は前の大会を経験していて、どんな試合になるかは分かっている」と言う髙橋は、こう続けた。

「試合の入りはシンプルにプレーし、相手に楽をさせないようなプレーをしないといけない。後ろは簡単に蹴ってもいい。その後から、だんだん自分たちのペースにすればいい。スが起こりやすい試合。最初はセーフティーにプレーして、徐々に良くなっていけばいいと思っている」

 イランについて「ヒゲが生えてて強そう」と笑い飛ばした髙橋の経験もまた、この試合を助ける要素となりそうだ。

 チーム結成以来最大の決戦。「延長まで見据えてメンバーを選ばないといけない」と船越優蔵監督が言うように、あるいは「こういう試合はサブの選手が重要になる」と高岡が強調したように、先発の11人で試合が決まることはないだろう。日本を代表し、この特別な緊張感を味わうことができる“幸せ”を体感する選手たち全員の力で、世界への扉をこじ開けに行く。

取材・文=川端暁彦

AFC U20アジアカップ中国2025
決勝トーナメント 準々決勝
U-20日本代表 vs U-20イラン代表
2025年2月23日(日)日本時間17時15分キックオフ
DAZNで無料独占ライブ配信

【PR】「ABEMA de DAZN」で
日本代表戦を楽しもう!

ABEMA de DAZN

「ABEMA de DAZN」は、ABEMAでDAZNスタンダードのコンテンツ(※)が視聴できるプラン。 Jリーグ、ラ・リーガ、セリエA、リーグ・アンなどすべてのDAZNスタンダードコンテンツがABEMAで楽しめる。

さらにW杯アジア予選は日本戦全試合を配信。特にアウェイゲームはDAZN独占配信のためお見逃しなく。

月額プランは4,200円(税込)、年間プランなら32,000円(税込)で月あたり2,667円(税込)とお得だ!

※プロ野球、DAZN LINEAR、追加有料コンテンツ(ペイ・パー・ビュー)は対象外。

  1. 「ABEMA de DAZN」の年間プランなら月あたり2,667円(税込)でお得!
  2. W杯アジア予選、Jリーグ、ラ・リーガ、セリエAなどコンテンツが盛りだくさん!
  3. コメントしながらのライブ観戦追っかけ再生見逃し配信など楽しみ方も充実!

【PR】アウェイはDAZN独占配信!
アジア予選観るならお得なDMM×DAZNホーダイ!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZNスタンダードをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZNスタンダード月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

W杯アジア最終予選の日本代表戦は全試合配信。アウェイ戦はDAZN独占配信のため、本サービスを契約して日本の勇姿を見届けよう!

  1. 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!
  2. W杯アジア最終予選Jリーグをはじめとする様々なスポーツ、アニメ・エンタメが見放題!
  3. 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

By 川端暁彦

2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

SHARE

RANKING日本のニュースアクセスランキング

SOCCERKING VIDEO