24日の公式練習を欠席した三笘薫(写真は22日撮影)
日本代表は22日、3日後に控えたFIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第8節のサウジアラビア代表戦に向けて本格的なスタートを切った。練習後、MF三笘薫(ブライトン/イングランド)が報道陣の取材に応じ、同試合に向けた意気込みだけでなく、およそ1年3カ月後に控えた本大会に向けての思いも口にした。
日本代表は20日、勝てば他会場の結果を問わず、ワールドカップ本大会の出場を決められるという状況のなか、第7節でバーレーン代表と対戦。試合は序盤から苦戦を強いられたものの、後半に入って66分にMF鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)が均衡を破ると、87分にはMF久保建英(レアル・ソシエダ)がトドメを刺し、日本代表が2-0で勝利。この結果、日本代表は最終予選3試合を残しての“史上最速”で、8大会連続8回目のワールドカップ出場を決めた。
同試合を終えて、三笘は「いろんな方からメッセージもいただきました。試合を見てくれている人も多くて、反響の大きさを感じられて嬉しかったです」と、周囲から多くのメッセージが届いたことを明かしつつ、「これからも、応援してくださる方々の期待に応えていければと思います」と意気込みも口にする。
だが、本大会行きを決めたからと言って、気を緩めるつもりはない。日本代表は既にワールドカップ行きの切符を手にしたが、サウジアラビア代表は出場権を争っている段階。そこを理解している三笘は「サウジアラビア戦にいかに勝つか。そこに集中したい」と力強い言葉を発しただけでなく、「メンタルは確実にプレーに出る。僕らも相手のモチベーション以上のプレーをしなければならない」と気を引き締めると、「みんな切り替えられていると思います。ホームですし、勝たなければならないことはわかっている。まだチームとしていろんな細かいところを詰める必要はありますが、ここからその作業に全力で取り組みます」と次戦を見据えた。
バーレーン代表とのゲームは、結果的に2-0と“勝負強さ”を見せたとはいえ、前半はなかなか相手守備陣を攻略できず、後ろに重くなってしまったことも事実。「バーレーンは守備のところで前から来ていて、サウジアラビアもそこを参考にする可能性はある」と切り出した三笘は、「チームの方針に則りながらではありますが、自分たちが試合を優位に進めるため、アグレッシブな姿勢を見せていきたい」と語っており、あくまでもバーレーン代表との試合を“通過点”として捉え、同試合で得た課題を次に繋げていく覚悟だ、
振り返ると、前回の最終予選では、三笘の劇的2ゴールによって敵地でオーストラリア代表を2-0で破り、本大会出場を決めた後、ホームに戻って行われたベトナム代表とのホームゲームは1-1のドローで終えた。オーストラリア代表戦でベンチスタートだった三笘は、ベトナム代表戦でスタメンに抜擢されたものの、結果的に白星へ導くことはできず。「だからこそ、次は勝利することが大事。ホームゲームですし、自分たちが勇気を持ってプレーすることを求めたい」と、ワールドカップ決定後の試合であろうと意気込みは強い。
また、W杯出場権を勝ち獲った今、およそ1年3カ月後に控えた本大会に向けての視点も生まれてくる。「今の各国リーグでやっている選手のレベルが、代表チームを作っている。1人1人が高いレベルでプレーをして、試合に出続けることを徹底できれば、自ずとそのレベルは上がっていくと思う」と三笘が語ったように、チームが上を目指す上で、個人の成長は必要不可欠。同時に、選手の視点では、本大会のメンバー生き残りを懸けた争いも発生する。
三笘は1人の選手として、「(戦い方については)監督やコーチ陣が決めること。僕らは選手として、メンバーに入る、その要求に応える、体現するだけの準備をしていくだけです」とキッパリ。「戦い方の部分は選手がピッチ内で解決する部分もありますが、まずはチームとして今までやってきたことを継続しつつ、そのなかで変化や競争を見せていかなければならない」と語ると、チームとしての成長を見据え、今後のインターナショナルマッチウィークでは「FIFAランキングが上位の国と対戦したいですね」という願望も明かした。
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By サッカーキング編集部
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