WEリーグ初代MVPに輝いた山下 [写真]=WE LEAGUE
2021-22シーズンのYogibo WEリーグを締めくくるWEリーグアウォーズが7日に行われ、INAC神戸レオネッサのGK山下杏也加が最優秀選手賞(MVP)を獲得した。
シーズン20試合中19試合に出場して7失点と、リーグ最少失点で優勝したINAC神戸を支えた守護神の山下。「(なでしこリーグ時代から)今までベスト11を受賞した中でも一番嬉しかったです。自分自身、今シーズンを振り返って、サッカーの面やピッチ外でも迷惑をたくさんの方にかけました。選手やいろいろな方のサポートがなければ、ここにいられないと思います。その中でベスト11とMVPを受賞できたことが嬉しく、みんなに感謝したいと思います」と、アウォーズ後の会見で挨拶。
GKがMVPを受賞するのは日本女子サッカーリーグ、L・リーグ、なでしこリーグ時代含めても初。山下は「スクールの手伝いをしたりしても、GKを自ら『やりたい』と言う子はなかなかいなくて。その中でGKがリーグのMVPを取るということは、GKも評価されると証明されたと思うので、自分のプレーだけでなく、GKにも注目して見てほしいと思います」とコメントすると、「たくさんの方、子どもたちが自分たちのプレーを見に来て、『サッカーをやってみたい』『もう一回試合を見に行きたい』ということを思わせないといけないのが自分たち。初年度よりもレベルの高い、最後までどちらが優勝するかわからないような、ハイレベルなプレーをお見せできるように頑張りたいですし、来年にW杯がある中、もう一度いろいろな方に見ていただけるチャンスを掴むかは自分たち次第なので。そういう機会を自分たちの手で掴みたいと思います」と、WEリーグ全体で来シーズン以降、さらに盛り上げる必要性について触れた。
アウォーズには選手たち各々がフォーマルスタイルで出席。山下は上下白のスーツとひときわ目立つ格好で登場となった。MVPは当日発表だったため、受賞は知らない中での選択となったが、「(岡島)チェアから派手にやりたいという声があり、昨日買ってきたんですけど、みんな思ったより暗めだったので、ちょっと恥ずかしいんですけど(笑)。あと、これは言いたくはないんですけど、花沢類を意識しました(笑)」と、人気漫画『花より男子』の登場キャラクターをイメージしての白スーツだったと、笑いながら明かしている。
By サッカーキング編集部
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