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東京NBの木﨑あおい、移籍後初の古巣対決「戦いにくかった」… 広島サポ歓迎で同僚から「愛されすぎ」

2023.04.24

試合後にはサンチェ(右)とも交流 [写真]=WE LEAGUE

 試合メンバー表に載っている各選手の「前所属」の欄に、初めて「サンフレッチェ広島レジーナ」が記されていた。23日にS広島Rのホームで行われたYogibo WEリーグ第14節、日テレ・東京ヴェルディベレーザのDF木﨑あおいが移籍後初めて古巣に帰ってきた。

 木﨑は2021年のS広島R設立時にちふれASエルフェン埼玉から加入した。初年度の昨季はリーグ戦全20試合に出場。今季も前半戦の公式戦全11試合に出場し、絶対的な主力として活躍していた。だが、今季途中の2月に東京NBへ電撃移籍。今節が移籍後初めての古巣対決となった。S広島Rにとっても公式戦で初めて元所属選手との対戦となった。

 試合はホームのS広島Rが力強い入りを見せて拮抗した展開が続く。木﨑も「試合の入りは相手に前から来られて、そのプレッシャーで自分たちのサッカーがなかなかできなかった」と振り返る。それでも、東京NBは後半に入って53分、16歳のFW松永未夢がペナルティエリア右で粘ってつなぐと、最後はFW植木理子がシュートを突き刺して先制に成功した。

 61分にはS広島RのFW中嶋淑乃に同点ゴールを許したが、65分に松永の折り返しをFW藤野あおばが流し込んで勝ち越し。80分には藤野が敵陣中央で相手GKのキックミスをカットすると、そのままロングシュートを沈めて2点差に広げた。直後の83分に相手GK木稲瑠那の一発退場で数的有利になり、このまま3-1で東京NBが勝利を収めた。

 木﨑にとって約2年間在籍した古巣との初対戦。「相手になったからこそわかる、戦いにくさがあった。前からアグレッシブにくるので、プレスをかわすのがすごく難しくて嫌なチームだなと感じました」と古巣相手にプレーした感想を語った。

木﨑あおい

S広島Rサポーターからの声援も [写真]=WE LEAGUE

 左サイドバックでフル出場した木﨑は、主にS広島Rの右FWで先発出場した谷口木乃実とマッチアップ。「前半から絶対に走ってくるとわかっていたので、早めに下がって対策していた。その中でも背後をやられてしまった部分があるので、そこは改善していきたい」と笑顔で話し、元同僚との対決を楽しんでいたようだった。

 さらに、相手サイドバックのDF近賀ゆかりとも対峙し、「ポジショニングや相手の嫌なところをついてくるところは勉強になる。同じチームのときも試合を締めるところを学ばせてもらった。私はベレーザでは年上の方なので、レジーナで学んだ部分を生かしていきたい」と大先輩のプレーから改めて刺激を受けていた。

 対戦相手として初めて広島広域公園第一球技場の雰囲気を味わった。古巣での声出し応援を初体験し、スタンドには「おかえり」のバナーもあった。シーズン途中の移籍ではあったが、温かい歓迎を受けて古巣サポーターからの愛を感じていた。

「私がいた頃は声出し応援がなかったので、力強さを感じました。挨拶に行った時も温かい声をくれたり、ユニフォームを掲げてくれたりして、本当に温かいチームだなと感じました。『頑張ってね』とか、『代表に入るの楽しみにしているよ』とか言ってくださったのはすごくうれしかったですし、チームメイトに『あおい愛されすぎじゃね?』って言われたので、WEリーグで初めて入ったチームがレジーナで本当に良かったなと思います」

 ちなみに、S広島R在籍中に「あおいねーちゃん」と呼ばれていた仲良しのサンチェからは「どんぐりをもらいました」と明かし、笑顔でスタジアムをあとにした。

取材・文=湊昂大

By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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