近賀ゆかり(左)と川澄奈穂美(右) [写真]=WE LEAGUE
14日のWEリーグカップ決勝に向けて12日にオンライン記者会見が行われ、サンフレッチェ広島レジーナの中村伸監督とDF近賀ゆかり、アルビレックス新潟レディースの橋川和晃監督とMF川澄奈穂美が出席した。
S広島RはグループAを4勝1分の無敗で突破。中村監督は「我々は積み上げてきたものを全て目の前の試合で出し切るというスタンスでここまでやってきた。決勝という大舞台でも、そのスタンスは変えずに、選手たちが躍動してくれるような試合にしたい」と意気込んだ。
対する新潟LはグループBを2勝2分1敗で通過。橋川監督は、「決勝戦ではクラブスローガンであるエンジョイフットボールを実践したい。選手がピッチの上でファイトしながらも楽しんでもらえるような試合をして、最後にたくさんのサポーターたち、クラブを作り上げてきた人たちと喜びや幸せを分かち合えるような決勝戦にしたい」と力を込めた。
両チームとも初タイトルが懸った大事な決勝戦。2021年のS広島R創設時からキャプテンとしてチームをけん引する近賀は、「どんな試合展開になるかわからないけど、やっぱり気持ちの強い方、優勝に懸ける思いが強い方に流れがいくと思う。そんな熱くなる中でも少し冷静さを持てるところが鍵になると思う」と話す。
今年7月に新潟Lへ加入し、日本復帰を果たした川澄は、「今まで準備してきたことを全て出すだけなので、いかにいい準備できるかが非常に大切。ただ、ピッチに立てば、最後の最後は気持ちだと思う。どれだけ相手より走れるか、どれだけ相手より体を張れるか、どれだけゴールを取りたいか。そういった姿勢を90分間やり続ければ、必ず勝利の神様が微笑んでくれると思う」とコメントした。
近賀と川澄はINAC神戸レオネッサやなでしこジャパンで一緒にプレーし、FIFA女子ワールドカップ ドイツ2011ではともに優勝を成し遂げた。今回は所属チームの初タイトルが懸った決勝の舞台での対決。近賀は、「こんな幸せなことはない。チームは変わっても仲間意識は強いので、そういう仲間とお互いにいいプレーをして、いい試合をすることが一番いいと思う」と感慨深そうだった。
川澄は、「WEリーグカップが始まる前に近賀選手と少し話をさせてもらって、決勝で会おうねって話もしていた。それを実現することができてとても嬉しい」と明かし、近賀について「かつて同じチームや代表で一緒に戦ってこんなに心強い選手はいないなと思って一緒にやっていた。その選手が相手チームになったとき、どれだけ手強いかも容易に想像できる。ただ、そういった選手が引っ張るチームと一緒に決勝の舞台を作られるのは楽しみだし、そういった選手やチームに打ち勝ってタイトルを取りたい」と力強く語った。
WEリーグカップ決勝は14日に等々力陸上競技場で開催。試合は16時にキックオフされる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト