約2カ月間に及んだ中断期間を経て、3月から再開するWEリーグ。
今シーズンから新規参入しているセレッソ大阪ヤンマーレディースは、
目標に掲げる「5位以内」を目指し、チーム一丸となって戦っていく。
プロ1年目のシーズンに大きな期待を背負う選手たちの連続インタビュー企画、
第9回は、アグレッシブなプレーが魅力の白垣うのが登場してくれた。
どんな守備も、ぶち抜く攻撃を
──主にDFとしてプレーされています。自身のプレースタイルや役割を教えてください。
白垣 攻守ともにアグレッシブなプレーです。特徴は攻撃的なDFです。その特徴を生かしながら、自分のプレーでチームを活性化させるのが役割だと思っています。
──センターバックやサイドバックでの起用が中心ですが、以前は前線もしていました。どんなプレーでアグレッシブさを発揮したいですか?
白垣 相手に自由を与えないところです。そこにはこだわっています。相手がゴールに向かっているときに自分が止めるとか。相手の特徴を封じるプレーというか。攻撃はもう……相手がどんな守備をしようと、ぶち抜ける攻撃をしたいと思います。
──思い切ったプレーやダイナミックなプレーをしている印象があります。そんなところに入っていくの……みたいな。
白垣 そのときに、そこまで考えているかというと、多分、考えていなくて、何かもう広いところに、スペースに持ち運んでいきたいという感じです。
──ご自身にとってセレッソ大阪ヤンマーレディースは、どんな存在ですか?
白垣 昔も今も自分を成長させてくれる場所です。自分の特徴を生かしてくれるチームは他にはそんなにないかなと思っています。
──チームには同年代の選手もいますし、少し年上の選手も多い。チーム内での立ち位置は?
白垣 前に出て、楽しいことだったり盛り上げたりするタイプかな、とはちょっと思いますけど……。みんなから見て、どうなのかは分からないですね(笑)。
──性格を自己分析すると?
白垣 明るい。ポジティブです。
──チームには競争相手やライバルもいます。
白垣 アドバイスをしつつも、負けないことを意識しています。チームで出た課題をどう修正して、どう生かしていくのかは話し合ったりしています。プライベートでは、仲良くしています。
攻撃的なディフェンスを意識したい
──今後、どんなプレーヤーになっていきたいと思っていますか?
白垣 海外でも負けないプレーヤーになりたいです。一対一の強さだったり、ヘディングだったり、自分の身体能力を生かしたプレーだったり。そこは海外に出ても負けたくないです。
──日本と比べると、海外の選手は一般的に体が大きくて強くて、スピードが速くて、というイメージがあります。そういった部分でも負けたくない、と?
白垣 負けてしまうところも、もしかしたらあると思いますが、その分、頭を使ってプレーしていきたいです。
──年代別の日本代表にもずっと選ばれています。2022年のU-17女子ワールドカップにも出場しました。年代別の日本代表で得られることとは?
白垣 セレッソ大阪ヤンマーレディースとは違う発見があります。戦術だったり、同世代からの刺激だったり……。いつもとは違うタイプの選手を身近に感じることができます。
──パリ・オリンピックのアジア予選を戦うなでしこジャパンに、U-17女子W杯を一緒に戦った同世代の谷川萌々子選手(FCローゼンゴード)や古賀塔子選手(フェイエノールト)が入ったことをどう受け止めていますか?
白垣 ずっと(年代別代表で)一緒にやってきたので、負けないくらいに頑張っていきたいです。
──今年はU-20女子アジアカップがあり、夏にはU-20女子W杯も控えています。そこへ向けた意気込みを聞かせてください。
白垣 優勝です。自分的には1敗でもしてしまうと、優勝したとしても、勝った気がしないんです。だから、まずは絶対、全勝でアジア優勝。W杯は、その舞台に行けたら、その時に考えたいです。
──年代別の代表で得たこと、経験できたことを、チームにどう還元していきたいですか?
白垣 セレッソ大阪ヤンマーレディースで得ていることを10として、代表で得ているものが10とすると、それを足して20ではなく、100以上になるぐらい頑張っていきたいです。そのためには、今の自分ができていない部分や、まだ全然足りていないところをしっかりしていきたい。かつ、自分のいいところを伸ばしていきたいです。攻撃ではアグレッシブさ。本当に大事な部分なので、そこは意識してどんどん伸ばしていきたいです。かつ、DFでも点を決められるようになりたい。ドリブルしていって、点を決められるぐらいに伸ばしていきたいなと思っています。ディフェンス面は、今はまだなでしこジャパンとかを考える前に、(WEリーグにも)すごいFWがたくさんいるので、そこで負けないぐらい、実力をつけていきたいです。
──セレッソ大阪ヤンマーレディースは今シーズンからWEリーグに新規参入しています。実際に戦ってみて得られたものとは? また、楽しさや難しさをどう感じていますか?
白垣 チームとしてはWEリーグの勝負の厳しさを感じました。後半アディショナルタイムに点を決められて負けたり、3-0で勝っていた試合が同点に追いつかれたり……。そういうところが、勝負の厳しさだと思いました。個人としてはまだ失敗するところがあるのですが、チャレンジして成功したときの楽しさだったり、「まだまだだ」って思ったり。得られているのは、そういう部分かなと思います。楽しさは、毎試合レベルの高い相手とプレーできること。その中で勝ったときはより楽しさを感じられます。逆に、難しさはレベルが高いからこそ、頭を使ってプレーしないといけないことです。
──WEリーグは3月上旬に再開します。再開へ向けた意気込みを教えてください。
白垣 チームとしてはセレッソ大阪ヤンマーレディースらしいプレースタイルで、一戦一戦を大切に戦っていきたいです。個人としては、試合で点を取りたいと思います。自分が主導権を握って、守ることとか、攻めることを意識したいのと、攻撃的なディフェンスも意識していきたいです。ポジションとしてはセンターバックでもサイドバックでも、チームに貢献できるように頑張りたいです。
──最後に、今シーズンの残り試合、これをやり抜きますという宣言をしてもらえますか?
白垣 どんな試合でも、チームを勝たせる得点を取ります!
By サッカーキング編集部
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